フラメンコ・ギターのソロの分野の歴史は意外に浅い。フラメンコ・ギターはCante、Baileの伴奏が基本で非常にシンプルなファルセータで紡がれるものだった。ソロはどちらかと言うと余興的扱いだったようだ。そんな状況の中、大巨匠Ramón Montoya (ラモン・モントージャ~1880-1949)が、クラシック・ギターの奏法を積極的に取入れて、より複雑で華麗なファルセータを駆使した作品を、フラメンコのほとんど全てのリズム形式で録音を残して一つの底本を創った。
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アーカイブ:2009年7月
カタルシスの妙薬
日々の生活の中で無意識のうちに蓄積されるストレス、疲労、イライラ・・・。皆さんは心がささくれ立った時、どのように解消されているだろうか。好きなアーティストの音楽を聴いたり、本を読んだり、絵画を見たり、映画を鑑賞したり、様々な方法で対処されていることと思う。僕はどうかというと、ギターを弾いたり、映画を鑑賞したりしてるかな。パコ・デ・ルシアのギターも最高にクールだ。
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土下寝で懺悔します。____○_
今日は朝9時に四谷へ楽器搬入のアシストをしなければならなくなり早出をした。会社へはいつものようにK駅からS武線に乗り、A駅でY線に乗り換える。さすがに日曜日なのでガラガラ。ふぅ、電車の中は涼しいのぉ。それにしても眠い・・・。しかし、このまま寝てしまって駅を乗り過ごすことになったら大変まずいので、なんとか瞼に気合いと入れて耐えていると、某駅で大変ご様子の良いジェントルマンが乗ってこられた。「いとやんごと無き雰囲気」が自然に醸し出されたお方で、「わたくしは宮家の侍従長を務めております」なんて言われたら思わず土下寝をしてしまっただろう。そんなロマンス・グレーな素敵なおじ様♥であった。
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最近の若ぇギタリストはすげぇや。
最近のギタリスト、特にフラメンコやクラシックの分野の若手の中には、日本での知名度は低くても時として「こいつバケモンか?」っていうくらい馬鹿テクなギタリストがいるので侮れない。昨年末頃に知ったギリシャのDimitris Kotronakis(ディミトリ・コトロナキス)はそんなひとりである。1973年生まれだからまだ36歳ね。同じギリシャの名手でクラシック・ギターの世界では著名なCostas Cotsiolis (コスタス・コチョリス)の秘蔵っ子らしい。
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もう一人の神~完膚無きまでに叩きのめされた・・・。
17歳から27歳までの10年間、ある民謡の会に所属していたことがある。そんなところで何をしていたかというと三味線を習っていたのだ。主に歌伴ね。なぜその会に入会したのかというと、津軽三味線も教えていたからだ。その当時はオイラはもうギターをバリバリ弾いていたのだけど、たまたまその会を主催している先生がオイラの中学時代の同級生のお父さんということもあり「ちょっとやってみようかなぁ」という軽い気持ちで入会したのであった。
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まるちゃんがやって来た
このネタはサイト運営時代にも書いたのだけれど、今回は写真付でご紹介しよう。約10年前、「ちびまる子ちゃん」の作者として有名なさくらももこさんがわが店にご来店。さくらさんが編集長となって刊行される「富士山」という雑誌の取材を兼ねてであった。
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凄い奴は初めから凄いのだ。
すまん・・・。神を「奴」呼ばわりしてしまった。オイラの神はなんといってもパコ・デ・ルシアである。まぁ、かつて「偏執狂的パコ・マニアのページ」なんていうサイトをやっていたぐらいだから、今でも最大級のリスペクトを惜しまないギタリストである。録音物、映像は可能な限り所有しているオイラですが、数年前スペインで「Caja Integral de PACO DE LUCIA」という25枚組+詳細なディスコグラフィー+伝記までも含むBoxセットが発売された時は迷った。
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