目からうろこが・・・。

ポロポロと落ちてきたのです。「キャーっ!」ってゆう、乾いた笑いはいらんちゅーの。さて、本題。2008年の2月頃だったか。アルパW奏者の上松美香さんが来店された。正直「なんで?」と思ったのだが、お話を聞くと7月にリリースするニューアルバムを全編クラシック・ギターのオリジナル作品で収録するとのこと。つまりアルパ用にアレンジして収録し、さらには彼女にとっては初の完全アルパソロのアルバムになるということだった。つまりその収録曲の候補作品のギター楽譜を買いに来られたのであった。

それにしても何でうちの店に来られたのだろう?答えは彼女が教えてくれた。彼女のご尊父はギタリストであられ、「ギターの楽譜のことを相談するなら○○←(うちのお店の名前ね)に行って来なさい」と言ってくださったそうで、なんとも光栄の限りでございやした。既に彼女がいくつかピックアップした楽曲のリストがあり、ほとんど全てを調達。さらに「□□さん←(オイラの名前ね)、アルパに合いそうな曲があったら是非教えて下さい」とラブリースマイルでお願いされ、速攻で目尻が下がりに下がりまくったオイラは後日、アルパに合いそうなギター作品の手持ち楽譜のコピー、音源、楽曲の解説を大量にお送りしたのであった。日頃からこれくらいの情熱を仕事に注ぎ込んでいたら不良社員のレッテルは返上出来るのだが・・・・。

そしてアルバムが発売されるちょっと前にサンプル盤とお礼のお葉書が送られてきた。その日早速アルバムを聴かせてもらったのだが、驚愕。実に素晴らしい演奏なのだ。てゆーか、世のクラシック・ギタリスト諸君!ちょっと頑張らないとまじヤバイよっ(渇)アグスティン・バリオスWの演奏なんかそこらのギタリストよりも断然巧いし、アントニオ・ラウロの作品に至っては「これはギター曲じゃなくて本当はアルパの曲なんじゃないの?」と耳を疑ってしまうような素晴らしさ。もうね、目からうろこが落ちまくりましたよ。

また彼女の演奏の素晴らしさは、純粋な日本人とは思えないほどのリズム感覚だと思う。ラテンのリズムの「ノリ」がほとんど完璧にラテン人そのものなのだ。言葉で言うと簡単だが、これは実に大変なことなのである。オイラも一応フラメンコ・ギターを弾いている人間なので、その難しさは日頃嫌というほど味わっている。母音主体の日本語と子音主体のスペイン語ではこの時点でリズムの取り方、イントネーションがほとんど真逆な状態であり、それは楽器演奏にも無意識に反映されてしまうものなのである。理屈ではわかっていても、体がついていかないという感じにいつも頭を悩ませている。一体どのようにこのリズム感を体得したのだろう。弟子入りしたいくらいである。

そもそもアルパは男性が弾く楽器である。なぜなら弦の張力がハンパ無く強い楽器なのだ。これに比べれば、ギターのエキストラ・ハード・テンションなんかスーパー・ロー・テンションぐらいの張力っすよ。世のクラシック・ギタリスト諸君!ちょっと頑張らないとまじヤバイよっ(渇2)上松さんはモデルさんのように細く華奢な方なのだが、素晴らしく強靱な指をお持ち。また、もの凄く礼儀正しいお方で恐悦至極。オイラも頑張らないと・・・。

これがそのアルバムでがんす。

カヴァティナ(限定盤) / 上松美香 / CD ( Music )

UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)( 2008-07-23 )

定価:¥ 3,500 ( 中古価格 ¥ 847 より )


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