昭和のかほりに酔いしれる

2002年の夏頃だったと思う。仕事帰りに新宿の某書店に立ち寄って本を物色していると、店の有線から何やらいい感じの曲が流れてきた。ドラムのソロから始まって、渋いサックスの音色が絡みつき、やがてちょっとハスキーな女性ヴォーカルが気だるい感じで歌い始める。今でもそうだけど、オイラはあまりポップスは聴かない。邦楽も洋楽も。でもこの時流れきた歌には瞬時に「ただならぬもの」を感じてしまい、本を物色することも忘れてそのまま聴き入ってしまった。

「ええ歌だったなぁ」

めっちゃ感動してしまったのであった。しかし、このバンドは一体誰なんだろう?全然わからん。オイラが知らぬだけで、もしかしたら有名なバンドなのかもしれないと思い、レジにいた若い兄ちゃんに「今流れていた曲知ってる?」と聞いてみた。

「知りません」

と、実にあっさり返されてしまい、悶々とした気持ちを抱いたまま帰宅したのであった。でも、どうしてもこのバンド及び楽曲を知りたくリサーチを試みてみたが、いかんせん1度聞いただけの曲で人に聞こうにも「ドラムのソロから始まって、サックスが入ってきて・・・」という資料 (?)だけでは的を得ないことは必定。そのうち、諦めとともに記憶から抹消されたのであった。

それからしばらくして、帰宅後にたまたまテレビをつけると「私立探偵 濱マイクW」というドラマをやっていた。しばらく見てると「けっ!松田優作の“探偵物語”のパクリじゃねぇか」(す、すみません。このドラマのファンの方、他意はございませぬのでお許しを)と毒づいて本を読み始めた。

で、番組が終わりエンディング・テーマのイントロが流れ始めた。とたん、読書に没入していたオイラはその曲のテイストに瞬時に反応した。

「これはあのバンドではないか?」

やがてあの特徴のあるハスキー・ヴォイスが歌い始めた。

「YE━━━━━━ d(゚∀゚)b ━━━━━━S!! 」

間違いなかった。そうだよっ!この声だよっ!必ずバンドの名前と楽曲が出るはずだ。本を放り出し、眼を皿のようにしてその瞬間を待つ。そしてついに判明した。

それはEGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)の「くちばしにチェリー」という曲だった。翌日、CD屋に行ってEGP-WRAPPIN’のコーナーを探すとあったあった。が、昨日聞いた曲が「くちばしにチェリー」だということはわかったが、オイラがあの書店で聴いた曲は未だにわからぬ。取りあえずその店にあった全てのCDを購入して早速家で聴き始めた。が、なんと1曲目で・・・

「BINGO!」

それは「色彩のブルース」という曲なのであった。な、長かった・・・。

彼らは今でもテレビなどにガンガン出てくるタイプのバンドではない。でも、これ程センスの良いバンドはちょっと無いなと個人的に思っています。どこか“昭和のかほり”がして懐かしい感じがするし、曲によっては“ヨーロッパ的フレイバー”がするし、もうね、全てがカッコよくて渋いの。凄いなぁ。ポップスはあまり聴かないと冒頭に書いたけど、彼らだけは別。ipodにも入れてます。

<後日談>
実はうちの社長の息子さんはミュージシャンで、ある日社長に「EGO-WRAPPIN’って知ってます?めっちゃカッコいいんですよ!」と進言したら、「ああ、ヴォーカルの中納良恵さんはうちの○○ ←(息子さんの名前ね)とたまに一緒にやってるよ」という衝撃的発言をかましてくれた。思わず土下寝した。

「色彩のブルース」:この曲から全てが始まった。

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「くちばしにチェリー」:この曲でEGOを知った。

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「かつて・・。」:個人的に一番好きな曲。パーフェクトです。

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