孤高の歌姫

ウェブ運営時代にも書いたことがあるのだけど、オイラは熱狂的なBjörkビョークW)ファンである。どれだけ熱狂的かと言うとほとんど 「神」扱いである。洋楽はハード・ロックやヘヴィ・メタルをたまに聴くぐらいで、ポップスは全くと言っていい程聴かない人間だった。(実は今もビョーク以外は聴かないのだけど・・・)

2001年初頭、友人と飲むことになり新宿へ。が、待ち合わせ時間を間違えてしまい、映画1本分ぐらいの空白の時間が出来てしまったので取りあえず映画館へ向かった。ちょうどLars von Trier (ラース・フォン・トリアーW)監督のミュージカル映画「Dancer in the Dark (邦題:ダンサー・イン・ザ・ダークW)が始まるところだったので、単なる時間潰しのつもりで入館。購入したパンフを見ると主演のセルマを演じているのがビョークとある。

「誰、この人?」

映画自体も2000年の第53回カンヌ国際映画祭では最高賞のパルム・ドールを受賞し、ビョークも主演女優賞を獲得した名作だということをその時初めて知った。取りあえず映画に見入るも、正直ラストシーンの余りにも救いの無いバッド・エンディング (映画史上屈指と言ってもよい)にかなりブルーになってしまった。でも、一度聴いたら忘れられないビョークのあの独特な歌声には完璧に魅了されてしまい、ブルーな気分を払拭する意味も込めて速攻CDショップに飛び込み、その店にあった全てのCDを購入してしまった・・・。

ビョークはその面差しとは裏腹に非常に先鋭的なアーティストだ。彼女のPVを観ると、いかに他のアーティストたちに影響 (露骨なパクリも多い。特に日本人シンガーさんよぉ!)を与えているかが窺い知れる。CDやライヴDVDを聴くにつけ、観るにつけ、生で聴きたい衝動が日に日に増していった。

でも幸運はすぐに巡ってきたのだった。その年の12月に来日公演が行われることになったのだ。が、たったの3公演だけということで熾烈なチケット争奪戦 に突入することなる。[1]

やっとの思いで手に入れたチケットを握り締め、2001年12月7日、有楽町の東京国際フォーラムへ赴いた。もう前日から遠足前日の小学生のように緊張しっぱなしでぶっ倒れそうだった。既に会場周りはたくさんの人で溢れ、チケットを手に入れることが出来なかった熱狂的なファンであろうかと思われる人々が、一様に首から 「チケットを譲って下さい!」と書かれた悲痛なメッセージボードを下げて泣いているのだった。その異様な光景に圧倒されながらも 「すまねぇな姉ちゃん。オイラがしっかりアンタたちの分も楽しんでくるぜっ!」と心の中で呟く正真正銘 「悪魔なオイラ」なのであった。

さてそのライヴ。もう何も言うことのないほど最高のライヴだった。ビョークと同じ空間を共有していることに歓喜し、そのパフォーマンスに至福し、熱狂した。あの会場にいた全ての観客もそう感じたに違いない。彼女の歌声とそれに呼応する観客の熱狂とが渾然一体となり、会場の空気を一気に気化させるような瞬間が何度あったことか!。こういう感覚はクラシックや愛してやまないフラメンコには無いものだ。本当にいい経験をした。

それ以来ずっとビョークはオイラにとって特別な存在であり続けている。「孤高の歌姫ビョーク」 と同時代を生きているってことだけで幸せなの。ちなみに彼女はオイラと同い年である・・・。

zippo Bjork_tatoo

ビョークの数多い楽曲の中でも特に名作として名高い「Hyperballad」。スタジオライヴ。

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ビョークのクリエイティブな面も堪能出来るPV集。無名時代のSpike Jonze (スパイク・ジョーンズ)、Michel Gondry (ミシェル・ゴンドリー)を逸早く起用しています。

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出演ビョーク

アーティストビョーク

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気分が落ち込んでいる時にはご覧にならないことをお勧めします。

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監督ラース・フォン・トリアー

出演ビョーク, カトリーヌ・ドヌーブ, デビット・モース, ピーター・ストーメア, ジョエル・グレイ

発行松竹ホームビデオ

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  1. 公演回数が少ないこともあってチケットはプレオーダーのみであった。3公演全てを申し込んだけど、全て落選したオイラ。ヤフオクでようやく東京国際フォーラム公演チケットを獲得したのであった。 [戻る]
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