つわものどもの夢

新撰組 (もしくは新選組)と言えば幕末にあって、京洛で威を誇った一種の軍事組織だった。近藤勇、土方歳三、沖田総司などといった“スター”がいるので、歴史が特に好きじゃない方でもその名前ぐらいは知っているでしょう。講談、映画、芝居、小説などなど一体どれくらい「新撰組もの」ってあるんだろう?小説は結構読みましたが、星の数ほどありますね。新撰組に関して書こうと思ったら何百ページも書けますが、ブログぢゃ無理なので興味のある方は図書館へGO!

オイラが初めて読んだのは土方歳三が主役の「司馬遼太郎/燃えよ剣」だったな。これはめっちゃ面白かった。もうね、土方がカッコいいの!オイラがもし女性だったら確実に惚れるわちなみに沖田総司は芝居、映画、小説では「薄幸の天才剣士」として容貌も美形として描かれることが多いけど、同時代資料から窺える実像は身の丈高く、肩幅ガッチリ、肌浅黒く、ひらめ顔 (目と目の間が少し広かったらしい)と、どちらかというと「バリバリの体育会系」だったようだ。そして美形ではない・・・。実際、沖田総司に剣の稽古をつけてもらうともの凄く荒っぽいもんだから、隊士に怖がられていたそうだし。でも剣の腕はやっぱり天才的だったらしい。結核で20代の若さで亡くなったため、「薄幸の天才剣士」というイメージが一人歩きしてしまったらしい。

近藤にしても土方にしても武士の家系ではないのね。近藤は現在の調布、土方は現在の日野に代々続いたお百姓の家系。でもそのあたりは天領 (幕府直轄の土地)ということもあり、農民と言えども武士の気風が高い土地だった。だから本物の武士以上に武士道に関しては厳格なものを求めたみたい。

後年、彼らを初めとする烏合の衆が集まって新撰組になり、元治元年6月5日 (1864年7月8日)の池田屋事件で絶頂期を向かえ、後はもうただひたすら滅びの美学をひた走ったって感じです。

幕末史の中での新撰組は、小説や映画のようにカッコいいことなんか一つもない。正直、どう考えても歴史の流れからすると無用の長物であったのだけど、彼らは敢えてそれを承知の上で幕府に対して忠誠を誓い、最終的に幕府にも見捨てられたにも関らず義を貫き通したのは事実だ。あの時代にただひたすら武士に憧れて義を貫き、若い命を散らしていった彼らは、今のチャラチャラした政治家たちに比べたら遥かに「カッコいい」と思うぜ。近藤勇、土方歳三ともに34歳で逝ったけど紛う事無き「つわもの」であった。

近藤勇 土方歳三

新撰組ものの小説ならまずこの作品から読まれると良いかも。

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)

著者/訳者:司馬 遼太郎

出版社:新潮社( 1972-05 )

定価:

Amazon価格:¥ 853

文庫 ( 576 ページ )

ISBN-10 : 410115208X

ISBN-13 : 9784101152080



燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

著者/訳者:司馬 遼太郎

出版社:新潮社( 1972-06 )

定価:

Amazon価格:¥ 853

文庫 ( 553 ページ )

ISBN-10 : 4101152098

ISBN-13 : 9784101152097


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