日本の洗濯

政権交代。まだ始まったばかりですから何とも言えませんが、これはこれで良いことだと思う。やっぱり国民の政治 (自民政治)に対する危機感、切迫感というものは沸点を迎えていたのでしょう。僕自身も怒りを通り越して呆れるばかりの昨今でしたもの。自民党の先生方。国民をナメてはいけませんよ。今回の結果は当然です。

とは言っても、民主党に過度の期待もしていない。なんか今ひとつ政治に対するビジョンが見えてこないんだな。こう思われている方は結構多いんじゃないかしら。まあ、まだ何も始まっていないのにこう言ってしまっては身も蓋もないのですが、一応国民の期待を背負って新政権が発足するのですから、まず目に見える形で改革をして頂きたい。坂本龍馬ではないですが、「日本を今一度せんたく」して頂きたいものです。

然ニ誠になげくべき事ハながとの国に軍初り、後月より六度の戦に日本甚利すくなく、あきれはてたる事ハ、其長州でたたかいたる船を江戸でしふくいたし 又長州でたたかい申候。

是皆姦吏の夷人と内通いたし候ものニて候。右の姦吏などハよほど勢もこれあり、大勢ニて候へども、龍馬二三家の大名とやくそくをかたくし、同志をつのり、朝廷より先ヅ神州をたもつの大本をたて、夫より江戸の同志はたもと大名其余段と心を合セ、右申所の姦吏を一事に軍いたし打殺、日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべくとの神願ニて候。此思付を大藩にもすこむる同意して、使者を内内下サルル事両度。

然ニ龍馬すこしもつかへをもとめず。実に天下に人ぶつのなき事これを以てしるべく、なげくべし。

~中略~

然ニ土佐のいもほりともなんともいわれぬ、いそふろふに生て、一人の力で天下うごかすべきハ、是又天よりする事なり。かふ申てもけしてけしてつけあがりハせず、ますますすみかふて、どろの中のすずめがいのよふに、常につちをはなのさきゑつけ、すなをあたまへかぶりおり申候。

これは文久三年 (1863年)三月二十九日付で坂本龍馬が姉、坂本乙女に送った手紙の一節です。長州藩を攻撃した外国軍艦を幕府の役人が江戸で修復し、あらためて長州藩と戦ったことに対して、幕府の役人は欧米列強と内通していると激しく非難しています。このままでは日本は列強に侵略されることになり、日本を再生するためには「日本を今一度せんたく」する必要があると説き、自分は「土佐の芋掘り」で居候の身に過ぎない人間だけど、一人で天下を動かす天命があると息巻きつつも、決して増長せず「泥の中のすすめ貝」のようにいつでも頭に泥をかぶるように土に鼻先をつけて虚心坦懐、事にあたることを自戒の意味も込めて宣言しています。

世の政治家はすべからくこの精神で事にあたって欲しいものです。

龍馬の手紙には堅苦しいものから、上述の乙女姉さんに宛ての手紙のようなちょっとくだけた感じの手紙も多くとっても面白いですよ。

龍馬の手紙 (講談社学術文庫)

龍馬の手紙 (講談社学術文庫)書籍

作者宮地 佐一郎

発行講談社

発売日2003/12/11

カテゴリー文庫

ページ数640

ISBN4061596284

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