A Clockwork Orange

Anthony Burgess (アンソニー・バージェスW)の余りにも有名な風刺小説 「A Clockwork Orange (時計じかけのオレンジ)」 を初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。滅茶苦茶な文法、生々しい暴力的表現、そしてあの独特な 「ナッドサット言葉W」 の数々にはある種、「美しい調べ」 さえ感じてしまった。

この作品は作者アンソニー・バージェスの奥様が被ったある事件が元になり、その後紆余曲折を経て1962年に発表されました。近未来のロンドンを舞台に、アレックスをリーダーとする4人の不良グループによる超暴力的行動を基点とした先見性に満ちた 「暗黒風刺作品」 と言えましょうか。例えば、ホームレスの男性を襲うシーンが出てくるのですが、今日では日本でさえ現実に起きているごくありふれた事件になってしまいました。(恐ろしいことですね)

と、こんな風に書いてしまうと暴力シーン満載のつまらない小説のようですが、そこかしこにピリリとした風刺が効いており、何度読んでも飽きない作品です。

またこの作品を遍く有名にしたのはStanley Kubrick (スタンリー・キューブリックW)による映画化 (1971年の作品。日本では1972年公開)でしょう。キューブリックは原作の野卑なイメージを多少残しつつ、非常にスタイリッシュな映像でこの作品を表現しました。主人公アレックスを演じたMalcolm McDowell (マルコム・マクダウェルW)の怪演がまた筆舌に尽くしがたい素晴らしさで、この映画の魅力の半分は彼に負っていると言っても過言ではないでしょう。名作です!

映画 「時計じかけのオレンジ」より 映画 「時計じかけのオレンジ」より

2008年にようやく幻の 「第21章」 を含む完全版が出版されました。

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1) [書籍]

著者アントニイ・バージェス

クリエーター乾 信一郎

出版社早川書房

出版日2008/09/05

商品カテゴリーペーパーバック

ページ数318

ISBN4151200525

Supported by amazon Product Advertising API


貴重なメイキングやドキュメンタリーも収録された盤。

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

*