皆様はウードWという楽器をご存知でしょうか。僕はこの楽器は弾けませんが、最近ウードの演奏を聴くことにハマっています。名前やこの楽器のための音楽を知らなくても音を聴くと 「あっ、この音聴いたことがある」と誰もが思われると思います。2007年に放映されたNHKの「新シルクロード・第2シリーズ」をご覧になられた方は知らず知らずにこの楽器の音を聴いていたはずです。
ウードはアラブ音楽文化圏ではなくてはならない楽器です。現在でも西アジアから北アフリカまでの広域で使用されています。西洋音楽のような12音階とは異なり、微分音W (1/4音や1/8音など)も加わるとても複雑な音階が使用されます。それが演奏者の感性と融合して何ともいえない心地良さを与えてくれるのかもしれません。まず、百聞は一見に如かず。
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とても瞑想的で癒されませんか?不思議な音色も心に染みます。楽器の形状はヨーロッパのリュートWにソックリ (と言うより、ウードがご先祖様なのかも)ですが、撥を使って弦を弾きます。
実はフラメンコ・ギターの世界でもウードはたまに使用されます。最初に使用したのはあのパコ・デ・ルシアです。 「Almoraima (アルモライマ)」、 「La Tumbona (ラ・トゥムボーナ)」という曲でウードを部分的に使用しています。しかも指弾き。フラメンコもイスラム圏の音楽がルーツにあるので全く違和感がありません。
日本では常味裕司さんという、アラブ諸国にあっても第一級のウード奏者として認知されているウード奏者がいらっしゃいます。実はウードの音楽に魅せられたのも常味さんのアルバムを聴いてからです。前述の「新シルクロード・第2シリーズ」の音楽を監修・演奏したのが常味さんなのですが、本当に素晴らしい演奏ですよ。お勧めです!
シルクロードは好きなシリーズでしたよ。
ヨーヨー・マ ファンの私としてはシルクロード・アンサンブルのコンサートにも一度行きましたが、もっとアジア寄りの楽器が多く、ウードは入っていませんでした。
満天の星、砂漠、そんな浪漫を掻きたてる音ですね。
なるほど形はリュートみたい。
・・・というかウードの方が歴史が古そう。
昔読んだ、濱田滋郎さんのスペイン音楽についての本には、この楽器のことも書かれていた記憶があります。
パコ師匠のアルバム名(でしたっけ?)にもありますが、シルヤブってウード奏者じゃなかったでしたっけ??ギター創始者とか・・?
ああ、あの本また探して読んでみたい。
(家のどこかにあるはず・・。)
@Angelitaさん
さすがはAngelita姉さん。Zyryab (シルヤブ)は伝説のウード奏者です。って、本当は良く知らないのですが・・・。
一説にはウードがヨーロッパに渡ってリュートやマンドリンになり、中国に渡って琵琶になったのではないかと言われています。