パコという言葉に激しく反応してしまう身体

後藤ひろひとWさん原作による舞台作品「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」を関口 尚Wさんがノベライズした「パコと魔法の絵本」という作品。オイラは書店でこの本を見かけた時、内容よりもまず「パコ」という言葉に即反応し、即買したのであった。パコ・マニアとしては当然の反応であろう。

初めはそのタイトルからジュブナイルかと思ったんですけど、完全に大人向けのファンタジー(?)かつある意味リアルな作品であった。で、これがなかなか素晴らしい作品なのである。

病院の入院患者、大貫はとにかくその傲慢で偏屈な言動から他の入院患者や院内唯一の看護婦タマ子から「クソジジイ」と呼ばれる嫌われ者。そんなある日、入院患者の一人であるパコという名の少女に出会うのだが、大貫はそんないたいけな少女でさえ容赦なく意地悪をする。が、彼女が両親とともに遭遇した交通事故の後遺症(両親はこの時亡くなっている)で、1日だけしか記憶を保てない記憶障害を持つ少女だと知ると次第に彼女のために何か出来ることがないかと考え始める。そして・・・。

ラストシーンはかなりヤバかった。オイラはこのシーンの時、帰宅途中の電車内で読んでいたんだけど危うく人目も憚らず泣いちまうところだった。かなり切ないお話である。

昨年、中島哲也W監督によってこの「パコと魔法の絵本」は映画化され公開された。もちろん観に行った。実を言うとあんまり期待はしていなかった。大抵の場合、小説もしくは舞台作品を映画化=失敗というパターンが多いから。でも映画もまた素晴らしかったっす。原作の持つ原色満載の色彩感、変人ばかりの個性的な登場人物を見事に表現していました。特に不良看護婦役のタマ子は土屋アンナWさんが演じているんだけど、オイラが監督でも配役はアンナさんしか考えられんほどハマりまくり。んでまた、パコ役のアヤカ・ウィルソンWちゃんが萌えまくるほど可愛いのさ。大貫役は役所広司Wさんが演じているんだけど完璧っす。やっぱり名優ですね。

また、劇中に登場するキャラクター達が活躍するスピンオフ作品「いつもワガママ ガマ王子」は絵本とアニメーションにもなっていまっす。

未読、未見の方。お勧めっす!

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