初心忘るべからず

何かに興味を持って物事を始めるという経験は誰にでもあるものですね。ちょっと齧って止めちゃうこともあるでしょうし、よりマニアックな方向にのめり込んでしまうこともあるでしょう。オイラは恥ずかしながらもの凄く「飽きっぽい」性格です。そんなオイラがB型気質丸出し、かつ、マニアックなまでにのめり込んで継続しているのはギターです。(ちなみにこのブログが約3ヶ月も休みなく続いているのはほとんど奇跡でなのである)

マニアックに物事を追求することは別に悪いことではないけど、マニアックになればなるほど変に理屈っぽくなったり、気が付くと的外れなことを「正しいこと」と誤認してしまったりしてしまうのはオイラだけだろうか?

ギターを始めたころは聴く曲全てに新鮮な感動を覚え、それに刺激されて「よし今度はこの曲を練習しよう!」と意気込んだものです。でも、ギターが上達するにしたがってこういう「新鮮な感動」を求めるよりも、重箱の角を突くような勢いで曲をアナリーゼ(分析)しまくったり、その結果「禁則しまくってんなぁこの曲」だの、「コード進行がめちゃくちゃじゃん」だの、「つまねんぇ曲ばっかり書いてんなぁコイツ」だの文句ばっかり言っている自分を発見するのだ。

もちろんアナリーゼすることは作品の理解と表現する上で大切な事ではある。でも、その作業にダラダラと没頭している時にふと「オイラ何やってんだ???これって面白いのか???」という客観的事実に気付き、そして自己嫌悪に陥るのだ。

音楽という言葉は「音を楽しむ」と書く。素晴らしい言葉だ。が、上記の状況は「音楽」が「音学」になっちゃってるんだよね。もちろん音楽は学問として成立するものではあるけど、オイラ的には純粋に音楽を楽しめてはいない・・・。

もの凄く前置きが長くなってしまったけど、オイラはこういう状況に陥った時に聴くギタリストがいる。Jorge Morel(ホルヘ・モレル、1931-)というギタリストです。クラシック・ギターの世界でしか知られていないギタリストですけど、彼はギタリストとしてはもとより作曲家としても大変非凡な方です。

アルゼンチン生まれで、現在はニューヨークに住んでいらっしゃいます。78歳の現在もバリバリの現役。モレルの作品、または編曲作品はJohn Williams(ジョン・ウイィアムズ)、David Russell(デイヴィッド・ラッセル)、Assad Duo(アサド・デュオ)、福田進一さんなど世界の名だたるギタリストもレパートリーとして演奏、録音を行っていますし、以前書きましたが昨年はアルパ奏者の上松美香さんが彼の代表作「ダンザ・ブラジレイラ」をアルパで録音されました。(2009年7月28日の記事参照

モレルの作品は技巧的なものであっても演奏に無理がなく、ギターの魅力を最大限まで引き出しています。どれもが聴き映え、弾き映えのする作品が多いのが特徴です。それ故、純然たるアマチュア・ギタリストの方にも愛奏されている曲が多数あります。

またギタリストとしても大変非凡な演奏家でもあります。残念ながら国内盤のCDはありませんが、LP時代の録音や近年の録音は現在CDになって発売されています。彼の演奏を聴くと「ギターっていいなぁ」と心の底から思い、ギターを始めたばかりの純粋(?)な頃を思い出します。やっぱり初心を忘れてはいけませんね。

自作の「ダンサ・ブラジレイラ」を弾くホルヘ・モレル。プロ、アマ問わず愛奏されている作品ですが、やっぱりモレルの演奏が一番良いです!ノリが全然違うんだよなぁ・・・。オイラもこの曲は何度も人前で演奏したことがある大好きな作品です。

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