「現実は映画よりも困難だ」 by Alfred

Giuseppe Tornatore(ジュゼッペ・トルナトーレW)監督による1989年に公開された名作「Nuovo Cinema Paradiso(ニュー・シネマ・パラダイス)」。(同年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞とアカデミー外国語映画賞も受賞しています)この映画も年に1回は観る大好きな作品です。

この映画は「映画を愛する人々に捧げるオマージュ」のような扱いを受けていますが、実際は現実的でシビアな内容の映画だと思います。映画監督として成功したサルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(通称トト)が、熱狂的な映画少年時代と青年時代を回想することによって物語が進行していきます。

舞台はシチリアの小さな村。映写技師のアルフレード(Philippe Noire/フィリップ・ノワレWが素晴らしすぎる!)とトト少年(Salvatore Cascio/サルバトーレ・カシオがめっちゃ可愛い)の交流は観ていて心がほっこりします。この少年時代の部分は実にポエティックかつノスタルジックで実にいい!(中盤の青年時代、後半の中年時代になってくるとシリアスな展開になってきます)

後にアルフレードは彼をローマへと送り出しますが、その時にトトの恋人エレナとの仲を結果的に裂く(意図的に)ことになり、そのことが理由でこの映画が嫌いという方もいらっしゃるようです。が、それによりサルヴァトーレ(トト)は現実的に映画監督として成功するんですよね。アルフレードはシチリアの小さな村の中でトトの才能を埋もれさせることは出来なかったのでしょう。もしくは、映画という「夢」に耽溺しすぎたトトに、現実の世界はとても厳しいものだということを教えたかったのかもしれません。

それ故、僕個人としてはあのラストシーンの「粋」に思わず涙腺が緩んでしまうんです。アルフレード最高ですっ!

この映画は現在発売されているDVDは完全オリジナル版で、劇場公開の際にカットされたサルヴァトーレとエレナの再会シーンが含まれています。このエレナを演じているのが9月16日の記事で紹介した映画「禁じられた遊び」でポーレットを演じたBrigitte Fossey(ブリジット・フォッセーW)なんです。大人になってもとってもお美しい。

また、この映画はEnnio Morricone(エンニオ・モリコーネW)の音楽が無ければ魅力は半減したことでしょう。映画音楽史上でも屈指の傑作だと思います。映画をご覧になったことがない方でも、恐らくどこかで一度は耳にしたことがあるほど有名になりましたね。

映画と音楽の見事な融合。当時33歳だったジュゼッペ・トルナトーレのディテールまで拘った緻密な演出に脱帽。名作です。

アルフレードとトト 子供時代のブリジット 大人になったブリジット

モリコーネ指揮によるニュー・シネマ・パラダイスの演奏。

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Luzia

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  1. この映画私も好きですよ。
    あの音楽を聴いただけで情景が浮かんできます。
    映写室から画面が外の広場に飛び出していくところはまさにマジックだと思いました。
    大人になったサルヴァトーレを迎えるお母さんも私は好きです。
    息子が幸せかどうか電話の声で分るなんて。
    そして家に帰ってくる彼を迎えに出る母が床に落とした毛糸玉で母とトトが抱き合ったんだろうなと想像させるあの演出はすごい。
    監督33歳だったのですか。人生の酸いも甘いも知り尽くしたような映画なのにね。

    彼のもうひとつの作品「イル・ポスティーノ」も好きでした。
    そして映画へのオマージュという点では例の「落下の王国」も・・・。
    映画って本当にいいね!人生を豊かにしてくれます。

  2. Luzia

    @Angelitaさん
    >映写室から画面が外の広場に飛び出していくところはまさにマジックだと思いました。

    確かに!あのシーンを初めて観たときは鳥肌が立ちました。「粋」だわぁ。

    イル・ポスティーノ!これもいい映画ですね。うんうん、この映画でのフィリップ・ノワレも凄く良かった。あのお顔を見ただけで心がほっこりするっす。ルイス・エンリケス・バカロフの音楽も凄く良い!

  3. 余談だけど、イル・ポスティーノはビセンテも好きな映画だそうです!
    ネルーダの詩はスペイン語だしね。

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