汚名挽回

おいおい、本当に挽回してもいいのかい?結構この四字熟語を使う人が多いのでビックリする昨今。先日も某お笑い芸人が、「次回は汚名挽回します!」と声高らかに宣言していて仰け反ってしまった。更にビックリしたのは司会者を含め、出演者の誰一人これに対してツッコミが無いままスルー。番組はそのまま継続したのである。

挽回すべきは「名誉」であり、返上すべきが「汚名」であることは言うまでもないですね。言った本人の意識の中では「汚名を濯ぐ」というポジティブな感覚があるんだと思うのだけど、「名誉挽回」と「汚名返上」がコンフュージョンしてまったく正反対の事を言ってしまっているんですね。

でも世の中には間違った使い方が本来の意味を超えて一般的に使われているものもあります。「ホームページ」なんか正にそれですね。もっともこれは日本、韓国、ドイツの一部だけらしいですが・・・。

「ホームページ」という言葉は本来、ブラウザを起動した時に最初に表示されるウェブページ(ブラウザのホームボタンに登録しているウェブページの事)を指すのですが、日本ではインターネット上に存在するウェブページ(もしくはウェブサイト)全体のことを「ホームページ」という言葉で括ってしまっています。明らかに誤用なんですが、余りにも一般的に使用され過ぎて普通の言葉になってしまいました。

これとは全く関係ないけど、間違った読み方が現在では一般的な読み方になってしまった言葉もあります。「刺客」や「剣客」なんかそうですね。現在では「刺客」は“しかく、もしくは、しきゃく”、「剣客」は“けんきゃく”と読まれるのが一般的ですが、本来前者は“せっかく”、後者は“けんかく”と読まれていました。松尾芭蕉の「奥の細道」冒頭の「月日は百代の過客にして~」は「つきひははくたいのかかくにして~」と確かに習いましたよね。

まぁ、言葉っていうのは時代時代で変化するものですからね。ほんの百数十年前の日本では候文が普通に使われていたけど、現代で使ったら歴史研究者以外はほとんど意味わからんしね。

でも、四字熟語の誤用はやっぱりマズイ思ふ。

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