真似の出来ないリズムに撃沈

普段メインで弾いているフラメンコのリズムも、特に日本人にとってはとても厄介で難しいリズムです。まぁ、これはラテン音楽全般に言えることではあるんですけど・・・。その中でもサンバ、ボサノヴァ、ショーロといったブラジル音楽は真似しようと思ってもなかなか難しく、いつもジレンマに陥ってしまう。もし、DNAを日本人のそれからラテン人のものに交換可能だったら、オイラは迷わず交換するっ!

Baden Powell(バーデン・パウエルW)の演奏を聴いて感動して、彼の作品をコピーもしくは演奏してみた時、オイラは激しく後悔した。

「聴くだけにすればよかった・・・」

とね。もうね、音はもれなく出せるのだけど全然「らしく」ならないの。自分の演奏を録音して聴き比べると思い切り凹む。なんなんだろうね。血の成せる技なんだろうなぁ。

特にバーデンの演奏で凄いのは強靱なリズム感です。Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビンW)の有名な「A Garota de Ipanema(邦題:イパネマの娘)」という作品は、元来ゆったりとしたリズムによる作品なんですけど、バーデンは16ビートでリズムを刻み、一糸乱れぬ凄まじい演奏で録音を残しています。音源を聴くとちょっと練習すれば簡単に弾けそうなんですが、いやはや一筋縄ではいきません。油断すると速攻で息切れ状態に・・・。これは真似できん・・・。

一度でもいいから生演奏を聴いてみたかったなぁ。もう亡くなって10年近くなるのね。今日は久しぶりにバーデンを聴きまくろう。

ジョビンの余りにも有名なボサノヴァの代名詞とも言える名作「イパネマの娘」をバーデンがギターソロで演奏した歴史的音源。みんなこの演奏を聞いてバーデンにハマッちまうんだよね。イントロから最後まで16ビートを刻み続ける強靱なリズム感と、拍裏に開放弦を入れることでパーカッシヴな響きを得るバーデン独特の奏法は「バーデン・パウエル奏法」と呼ばれ、バーデン以降のサンバ・ボサノヴァ系ギタリストに与えた影響は計りしれません。

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バーデン絶頂期のライヴ演奏。曲は「悲しみのサンバ」。素晴らしすぎて溜息しか出ませぬ。ちなみにバーデンは右足を組んでギターを演奏していますが、パコ・デ・ルシアが足を組んでギターを演奏するようになったのはバーデンのこの演奏スタイルに触発されたからだそうです。

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亡くなる前年、1999年3月にパリで行われたライヴ演奏の模様。だいぶお痩せになられていますが、バーデン独特のギター演奏は健在。

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バーデンのギターを聴くならまずはこれから。このアルバムに収録されている「イパネマの娘」は上述のギターソロによるものではなくアンサンブルですが、この演奏も素晴らしいっす!

ア・ヴォンタージ / バーデン・パウエル / CD ( Music )

ユニバーサル インターナショナル( 2002-06-21 )

定価:¥ 2,202 ( 中古価格 ¥ 2,990 より )


    • 大友
    • 2013年 12月 29日

    大変に悩んでおられますね! リズム感
    人によっては馴染めない方もいるでしょうね
    私の生徒さん達の中でも出来ない方もいます
    バーデンは慣れろといいます。残念ながら
    日本にはサンバギターの環境がない為
    一つヒントを掴めば行けるかもね、それは
    右手の弾き方にヒントがありますね。残念
    ながらコピーではヒントがつかめないようです。

    • Luzia
    • 2013年 12月 29日

    @大友様
    大変貴重なコメントをいただきありがとうございました。

    >右手の弾き方にヒントがありますね。
    とにかく、バーデンの右手の弾き方を研究してみます!

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