35分の悲劇・・・

1998年12月9日の夜。オイラはNHKホールにいた。ロック史上の名作「Appetite For Destruction(アペタイト・フォー・ディストラクション)」を前年に発表し、あっという間にその名を世界中に知らしめたバンドが初来日公演を行った。その第4夜がNHKホールだった。彼らのライヴをどうしても観たかったオイラは今か今かと彼らの登場を待った。彼らの名は「Guns N’ Rosesガンズ・アンド・ローゼズW」だ!

当時、フラメンコ・ギターをやりつつもハードロックやヘヴィーメタルに傾倒していたオイラ。ガンズのアルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」を初めて聴いたときの衝撃は未だに忘れられない。ジャケット裏のメンバー写真を見た時「な、なんて悪そうな奴らなんだ・・・」と恐れおののき、中身を聴いて「め、め、めっちゃカッコえぇぇ~~~~っ!」と歓喜した。

ほんっと一時はこのアルバムを聴きまくっていた。そんな彼らが翌年に来日するってんだから行くしかないっしょ!なので、NHKホールに到着した時は緊張と期待感で心臓バクバク状態だった。だが、「ほ、本当に来るのか?」ってくらい開演時間になってもなかなか始まらない・・・。ざわつきだす観客。かなり時間が押したその時、いきなり場内が暗転。奴らの演奏が始まった!

もう、熱狂熱狂熱狂の渦が瞬く間に会場を支配。オイラも「むち打ちれっ!俺の首!」って勢いでヘッドバンギング。(若かったねオイラも)1曲目が終わり会場の温度は上がりまくり。だけど、ヴォーカルのアクセル・ローズの様子が何だか変。妙にイラついている感じなのさ。

で、4曲目か5曲目が終わった時にいきなりアクセルがマイクをステージに叩きつけて帰っちまった・・・。他のメンバーもそれにつられてバックステージにリターン。会場中に人間の数だけ?マークが溢れた・・・。ふと時計を見ると、開演から35分しか経っていない。

その後、5分経っても10分経っても彼らは戻ってこない。ステージ上ではスタッフと思しき人間が数名、右往左往している。会場は暗転のまま。

「まぁ、何かトラブルがあったのだろう」と思ったその時、客電がイン。そして信じられないアナウンスが朗々と響き渡った。

「本日の公演はPAのトラブルにより終了いたしました」

あ、あり得ねぇ・・・。特に謝罪っぽいコメントもなく強制終了。「こりゃ観客が暴動を起こすんぢゃねぇか」と危ぶんだけど「まぁ、ガンズらしいわな」みたいな雰囲気があたりを支配し、オイラを含め全員が苦笑しながら会場を後にした。でも、正直言ってオイラはなんか消化不良気味で少々ご立腹!

翌日の武道館公演(追加公演)を見に行った友人から、前日の公演を途中で止めてしまい、聴きに来てくれたファンに申し訳なかったとアクセルが開口一番で謝罪した聞いた。それで溜飲は下がったけど、「武道館公演は超ノリノリでアンコールもたくさんやったよ」とも聞いて凹みまくったことは言うまでもない・・・。

そんなガンズ・アンド・ローゼズも現在、オリジナルメンバーはヴォーカルのアクセル・ローズのみ。オイラ的にはオリジナルメンバーの頃が一番好きだな今でも。たとえ35分でも彼らの演奏を生で聴けたのは幸福だったっていうことだね、うん。

名曲「Welcome To The Jungle」のPV。いいねいいねぇ。キューブリックの「時計じかけのオレンジ」っぽい感じも最高!

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今でも最強にガツンとくる名作だと思う!

アペタイト・フォー・ディストラクション / ガンズ・アンド・ローゼズ / CD ( Music )

USMジャパン( 2009-06-24 )

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