九死に一生ハプニング~親知らず抜歯編

誰しも「あぁ、あん時は本当にヤバかった・・・」っていう“九死に一生ハプニング”の一つや二つをお持ちでござんしょう。オイラも物心ついた頃から現在に至るまで何回かあった。今回は一番最近、と言っても15年近く前のお話。ちょっと長くなりますがお許し下され。

オイラ、歯医者がめっちゃ苦手なの。子供の時のトラウマで、今でも歯医者に行くとかなり緊張してしまう。幸い虫歯になりにくい体質らしく、成人してからはほとんど虫歯になったことがない。でも、1本だけ虫歯になっちゃったんだよね。そして我慢に我慢を重ねた結果、ある頃から痛みが完全に消滅。つまり神経が完全に逝ってしまったのね。更に放置していたら、ある朝、その虫歯がグラグラになっていた・・・。

さすがにこれはヤバイと思い、意を決して歯医者に行った。その先生は近所でも評判の名医で、滅多なことでは抜歯をしないことでも有名な方だった。でも、オイラのグラグラ虫歯の前ではさすがに「抜くしかないね」ということになり「もっと早く来ていれば抜かなくて済んだのにっ!」と叱られた・・・。

末期状態だったので、いとも簡単に抜けた。というより抜いている時に砕けた・・・(凹)残念ながら奥歯から2本目の歯だったため、奥歯と3本目の歯は全く健康歯だったのに、ブリッジを被せることに・・・。まぁ、自業自得なのでしょうがない。

しかし別の場所に問題が発生。その時撮影したレントゲン写真に、いい感じに育った親知らずが上下合わせて4本くっきり写っていたのさ。「これは今のうちに抜いておいた方が良いよ」ということになり、取りあえず1週間置いて左上の1本、また1週間置いて右上の一本を抜いた。上の親知らずは根が無いということもあり、文字通り「スッ、ポン」って感じに抜いた感覚がまるで無い程あっけなく歯茎から離脱。

問題は左下、右下の親知らずだった。両方とも斜めに奥歯を押すような方向で生えていたのだ。このまま放置すると奥歯を圧迫しながらまだまだ成長し続けて、かなりの激痛を伴うことになるらしい。

「左下の親知らずは完全に露出しているからこっちを先に抜こうね」ということになり、かなり大変な抜歯にも関らず先生の技術力の高さも相まって予想以上に楽に抜けた。

結局、右下の親知らずは完全に埋まった状態だったので、このまま暫く放置して様子を見ようということになり、3本の親知らずを抜いた段階で歯医者通いは終了。

が、その1年後にまさかこの親知らずのせいで死ぬような苦痛を味わうことになろうとは・・・。

ちょうど1年後の12月上旬のある日。この爆弾が疼き出した。みるみるうちに歯茎も腫れ出して、仕事も手に付かないぐらい痛み出したので再び名医のもとを訪れた。しかしここでもまた問題が発生!

この右下の親知らずはやはり1年前よりも確実に成長し、正常な奥歯をがっぷり四つで押しまくっていたのだ。そして、その力のベクトルが上に行ってしまった結果、奥歯と親知らずの境界に亀裂が生じ、歯茎が化膿しちゃってたのさ。更に親知らずは未だに埋まった状態のままだったので、街の歯科医の設備では抜歯が難しいということになってしまった。そして某歯科大学系の病院(at 水道橋)を紹介され、その足で向かった。

待つこと30分。オイラの担当をしてくれる先生がやって来た。先生を一目見てオイラは失礼ながら不安に駆られてしまった・・・。女医さんだったからではない。年齢は定かではないけど、確実に20代。もちろんそれも問題ではない。問題はその先生の体格。どう見ても150cmぐらいしかないのだ。下手すると150を切っていたかも。ランドセルを背負っていたら、その童顔も相まって小学生に見える程であった。しかも結構可愛い・・・。

それはさて置き、取りあえず診察をしてもらうと「あぁ、これはかなり腫れていますね。まずこの腫れを抑えてからじゃないと抜歯は出来ませんので、年が明けてからやりましょう」とこれまた声変わり前の小学生のような可愛いお声なのであった。

運命の日が年明けとともにやって来た。薬のおかげで歯茎の腫れも引き、いよいよ抜歯作業に。まずは麻酔注射。あ、前述では書かなかったけど、なぜかオイラは麻酔がかかり難い体質で、この日も3本打ってもらって(こんなこと余り無いらしい)ようやく効き始めた。

さてさて、埋まっている歯を一体どうやって抜くのか?モロに書くとかなり生々しいので、誤字で表記。

  1. 葉茎を石灰。
  2. 出てきた葉を伝の子でヨン文勝。
  3. ヨン文勝した葉を一つづつ貫く。
  4. 石灰部分を法号。

という手順だったのだけど、根っこ部分がかなりの難物でなかなか抜けなかった。それでも、ようやく根っこの一つが抜けてあと一つだけに。ここからが地獄だった。

抜けねぇんだわこれが。ロリータ女医さんは顔を真っ赤にして「ウンウン」唸りながらペンチ(?)を振るうのだけど、ウンともスンとも抜ける気配無し。で、一度呼吸を整えるといきなり「ファイトーっ!いっぱぁ~~~~つ!」って感じで、正に全身全霊でその根っこに挑んだ。その時、

「どぉうん」

一瞬ではあったが心臓に痛みが走った。マジで・・・。

そして麻酔が効いているはずなのに歯に激痛が・・・・。「もの凄く痛ぇ~~~~~~~っ!な、何なのこれ~~~~~~っ!」とオイラはマジ泣き。「あ、後もう少しですから」と顔を上気させながら小学3年生女医さんはガッツポーズ!挑まれるたびに心臓が「どぉうんどぉうん」脈打つ。す、すまん・・・、何だが走馬燈が回っているのだが・・・。

5分後、抜けた・・・。真冬なのにオイラは全身汗びっしょり。その後、傷口を縫合。全てが終了するのに1時間半かかった。

未成年女医さんは微笑みながら「帰宅途中で麻酔が切れてしまう可能性があるので、どうしても我慢できなくなったらすぐに痛み止めを飲んで下さいね」とおっしゃり、「お疲れ様でしたぁ」と舌足らずな口調で挨拶すると退場。

薬を貰い、這々の体で帰宅の途に。途中、なぜか電車内やすれ違う人達がオイラの顔を見ると一様に目を伏せる。が、オイラは虚脱感でそんなことを気にかける暇もなく、気がつくと地元小岩駅に到着。

が、やはり家に着く前に麻酔が切れた。その激烈な痛みは半端ぢゃなかった。早く痛み止めを飲まにゃマジで「死ぬ・・・」

家に着くや否や洗面所に直行。鏡を見た瞬間、一瞬ではあるが痛みを忘れた。口の周りが血だらけなのである。「ぬぁっ!」と思わず叫んでしまった。

しっかり麻酔が効いていたのね。で、口が半開きになっていたのもわからなかったのだ。これじゃあ、確かに道行く人はひくよな。

翌日は顔の右半分だけが見事に腫れ上がり、口も開けられないほどの痛み。1週間、そばとうどんしか食べられなかった。

まぁ、これが今のところ過去最強の「痛み」体験。心臓麻痺で逝っちゃてしまってもおかしくない程に・・・。あぁ、思い出すだに恐ろしい・・・。

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