知的でタイトなフラメンコ・ギタリスト

誤解を恐れずに言えば、最もパコ・デ・ルシアの影響を受けたフラメンコ・ギタリストはEnrique de Melchor(エンリケ・デ・メルチョール)だと思います。もちろん猿真似などでは決してないけど、その影響の受けっぷり(ファルセータとかね)はアルバムを聴いても明らかです。

彼の父親はあの偉大なMelchor de Marchena(メルチョール・デ・マルチェーナ)です。父親が余りに偉大すぎるとその子供は大変だと思うのですが、エンリケはそんなプレッシャーなど微塵も感じさせず、より若い世代らしく現代的な詩情に溢れたギタリストへと成長。

初めて聴いたエンリケのアルバムは1991年にリリースされた「La noche y el dia」でした。これが本当に素晴らしいアルバムで、オイラは一気にエンリケのファンになってしまったのだった。揺るぎないリズム、ニュアンスに富んだ表現力、高水準の技巧、そして何より「音の抜けの良さ」は当代随一のものだと思う。聴いていてこれほど「気持ち良い」音を出すフラメンコ・ギタリストは現在でもいないと思います。

パコ・デ・ルシアがエンリケの演奏に惚れ込んで、1972年の初来日時に彼を第3ギタリストとして連れて来たのは有名な話。

ここ最近はめっきり情報が入って来なくて寂しい限りですが、多分スペイン現地で活躍されていることと思う。「知的でタイト」な演奏をもっと聴きたい今日この頃っす。

「Granainas(グラナイーナス)」を演奏するエンリケ。John McLaughlin(ジョン・マクラフリンW)の「Guardian Angel(ガーディアン・エンジェル)」という曲のイントロをさり気なく使っています。(いいのか?)ほんと、気持ちいい音を出すよなぁ。

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