目が回る楽譜

クラシック・ギターのための作品にもアヴァンギャルド(前衛)作品は結構あるのだけど、そのほとんどは初演されたもののその後誰も演奏しない、もしくは一度も演奏されることもなく埋もれていくのが常です。アヴァンギャルド作品で演奏、録音も多い作品はLeo Brouwer(レオ・ブローウェルW)の「La Espiral Eterna(邦題:永劫の螺旋)」くらいじゃなかろうか?

長年楽譜関係の仕事をしているので、これまで膨大な数のギター楽譜を見てきました。その中でも一番インパクト(=楽譜の見た目)があった楽譜は、アルゼンチンのJorge Tsilicas(ホルヘ・ツィリカス)という作曲家が書いた、「Espiral(螺旋)」という前衛作品の楽譜です。奇しくも前述のレオ・ブローウェル作品とタイトルが似た作品です。

さて、このホルヘ・ツィリカスという作曲家のバイオグラフィーはいくら調べてもわからん・・・。なので、彼のこの作品を知っている方もほとんどいないと思う。この作品の楽譜は見開き1ページになっています。

目が回る楽譜

訳わからんと思いますが、よぉ~く楽譜をご覧下さい。一見不規則に音符の断片が配置されているように見えますが、実は螺旋状に配置されています。演奏法がスペイン語で事細かく書かれているんだけどわからん・・・。要は中心から右回りもしくは左回りに演奏せよということらしい。で、その全てを演奏するもよし、いくつかを即興的にピックアップして弾くも良しということみたい。でも、螺旋の動きは遵守せよって感じ。(たぶん・・・。この曲の詳細を知る方がもしいらっしゃいましたら是非ご教授下さい)

いずれにしてもオイラが知る限り、演奏・録音はされていないと思います。ただでさえ、前衛作品は敬遠されがちなんでしょうがないか。

この曲を弾いてやろうという強靱な三半規管を持った勇者はおらぬか?

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