黄金の親指

オイラはジャズ・ギターは弾かない(てゆーか、弾けない・・・)のだけど聴くのは昔から大好きでっす。好きなギタリストもたくさんいるんだけど、「史上最高のジャズ・ギタリストを一人挙げよ」と問われたら、迷うことなくWes Montgomery(ウェス・モンゴメリーW)を挙げますっ!

ウェスと言ったらまずは「オクターブ奏法」[1]ですね。彼が創始した奏法ではないのだけど、ちょっとしたオカズ程度にしか使用されなかったこの奏法を多用し、その後のジャズ・ギター奏法において必要不可欠な奏法にまで高めました。

あとは何と言っても「親指」だけで演奏するスタイルの素晴らしさですね。ウェスの数々の名演奏を聴くととにかく音が「太い」!これはピックではなく指で弾かれているからこそ出せる音です。加えて彼ならではの流麗なスウィング感は聴いていて本当に楽しくなってしまいます。まさに「黄金の親指」です。

フラメンコ・ギターの世界では「パコ・デ・ルシア以前~パコ・デ・ルシア以後」とカテゴリーを括ることがありますが、ジャズ・ギターの世界でも「ウェス・モンゴメリー以前~ウェス・モンゴメリー以後」と括っちゃっていいんじゃないかと思うほど、特にウェス以降のジャズ・ギタリストに与えた影響は多大だと思います。

1968年に45歳という若さで亡くなってしまいましたが、彼の残した録音は永遠にその輝きを失うことは無いでしょう。

名作「FullHouse(邦題:フルハウス)」を演奏するウェス。1965年のライブ映像!

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【余話】
クラシック・ギターのための純然たるオリジナル作品にウェスを讃えた曲があります。イギリスの作曲家、J.W.Duarte(ジョン・デュアート、1919-2004)が1972年に作曲した「Sua Cosa Op.52(邦題:スア・コーザOp.52)」がそれです。

このタイトルを見てピンと来た方は生粋の「ウェス・マニア」でっす。ウェスの曲に「Mi Cosa(ミ・コーザ)」という作品があるのですが、この曲をもじった作品であります。「ミ・コーザ」はイタリア語で「私の流儀」という意味です。つまり前述した「オクターブ奏法」のことを指しています。

一方、デュアートの「スア・コーザ」はイタリア語で「彼の流儀」という意味。こちらもウェスの「オクターブ奏法」のことを指しています。

この作品は副題に「ウェス・モンゴメリーの想い出に」と書かれています。ですので随所に「オクターブ奏法」が用いられ、中間部では「ミ・コーザ」のフレーズも用いられています。

スア・コーザ1 スア・コーザ2 スア・コーザ3

クラシック・ギター作品とは思えない程ジャズってます。とってもカッコいい曲ですよ!

ウェスの凄さをこれでもかと実感できる名盤「インクレディブル・ジャズ・ギター」。文字通り「インクレディブル(信じらんなぁ~い)」です。

インクレディブル・ジャズ・ギター

インクレディブル・ジャズ・ギターミュージック

価格¥ 2,880

アーティストウェス・モンゴメリー

クリエーターウェス・モンゴメリー, トミー・フラナガン, パーシー・ヒース, アルバート・ヒース

発行ユニバーサル ミュージック クラシック

発売日2009/01/20

カテゴリーCD

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