オイラはいくつ当てはまるだろうか?

昨年末に映画「ミスト」のことを書いたんですけど、この映画に比肩し得るくらい後味の悪い、しかし思わず「おぁっ!・・・凄ぇ・・・」と「驚嘆&感嘆」入り混じった、ある意味素晴らしいバッドエンディング映画がもう一つあった。David Fincher(デヴィッド・フィンチャーW)監督作品の「Seven(邦題:セブン)」っす。監督自身は「ホラー映画」と公言していますけど、オイラ的にはあの「羊たちの沈黙」と同種の良質「サイコ・スリラー」映画だと思う。そして作品の内容は「羊たちの沈黙」に勝るとも劣らない傑作だと思います。

サマセット部長刑事(モーガン・フリーマンW)と、ミルズ刑事(ブラッド・ピットW)のコンビがある殺人事件の捜査にあたることに。しかし、懸命な捜査にも関らず第2の殺人事件が起こってしまう。第1の殺人現場には「Gluttony(暴食)」という文字が、第2の殺人現場には「Greed(強欲)」という文字が残されていた。

ベテラン刑事のサマセットは、これがキリスト教用語の「七つの大罪W」(もしくは「七つの罪源」)に起因するものと気付く。この推測が正しければ、事件はあと5回続く可能性が高い。その推測どおり第3の殺人事件が起こり、事件現場には「Sloth(怠惰)」の文字が残されていた。

サマセットは「七つの大罪」に関する図書館の貸出し記録から、ある男の名前を割り出す。ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシーW)という男だった。

サマセットはミルズと共にジョンの自宅に向かう。すると、彼と思しき男が廊下の向こう側に現れる。逃げる男。必死に追うサマセットとミルズ。路地裏まで追い込んだミルズだが男を見失ってしまう。その刹那、トラックの荷台に隠れていた男に頭を殴られた上、拳銃を頭に向けられるという攻守逆転の状態に。そして、男は悠々と逃走。

自身の不始末によって頭に血が昇ったミルズは激怒の末、サマセットの制止を振り切って部屋に踏み込む。明らかに違法捜査だ。だが、その部屋からはこれまでの被害者の写真となぜかミルズの写真も発見される。すると部屋のどこからか電話の呼び出し音が聞こえてくる。電話を探して出てみるとジョン・ドゥ本人からの電話だった。そして、ミルズを嘲笑うかのようにこれまでの警察の捜査を賞賛しつつ、今後自分が起こす事件の計画変更を挑戦的に告げるのだった。

そして第4の殺人「「Lust(色欲)」、第5の殺人「「Pride(高慢)」が易々と実行されてしまう。

警察の威信をかけて捜査が続行されるが、なんとジョン・ドゥが突然自首をしてくる。パニックになる警察署内。しかし、ジョンは一切抵抗することもなくおとなしく逮捕される。これで事件は「Envy(嫉妬)」と「Wrath(憤怒)」が実行されることなく解決だ。

だが程なく、予想だにしない結末がミルズを襲うことになる・・・。

この映画の結末を初めて観た時は心底「ゾッ!」とした。この映画を観たことがある方は恐らく全て、ジョン・ドゥのこの巧妙かつ狡猾な計画にまんまと嵌められたことでしょう。

ジョン・ドゥのような犯罪者はもちろん罰せられて当然なんだけど、心のスイッチが切り替わることによって簡単に正義が悪に変わってしまう残酷さ、どんな人間でも「七つの大罪」の定義のうちの一つは必ず持ち合わせているという現実を嫌と言うほど認識させられてしまう。

もしオイラがミルズ刑事と同じ場所に立たされたらどうしただろう?十中八九、ミルズ刑事と同じ道を辿ると思う・・・。

この映画は凄惨な場面も多いのだけど、スタイリッシュな映像と演出が秀逸!あと、個人的にはモーガン・フリーマンがサマセットを演じてくれて本当に良かった。救いの無い結末にどんより落ち込まないで済んだののは、ほとんど彼のお陰である。

残る問題は、オイラが「七つの大罪」のどれを持ち合わせているかということだ。数えるのが怖い・・・。

グロテスクな表現が多々ありますので、例によって苦手な方はスルーしたほうがいいかも・・・。ちなみにミルズ刑事の奥さん役はブレイク前のGwyneth Paltrow(グウィネス・パルトローW)が演じています。

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価格¥ 1,980

監督デヴィッド・フィンチャー

出演者ケビン・スペイシー, グウィネス・パルトロウ, モーガン・フリーマン, ブラッド・ピット

出版社ギャガ・コミュニケーションズ

商品カテゴリーDVD

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