叱られたい・・・今日この頃・・・

さてさて・・・。毎日毎日、仕事に忙殺される日々に時としてウンザリし、お客人からの理不尽なクレームに苛まれつつ時として下げでもいい頭を下げ、取るに足らぬ失敗に鬱々としつつ時としてつまらぬ柵(しがらみ)に悶々とする日々を過ごしているオイラ。そんな「ガッデーム!&ダラダラモード」に陥った時には「渇」を入れてもらってシャキッ!としたい。それが「江戸言葉W」(江戸弁)だと効果絶大である。でも、周りにはもはや江戸弁を喋る大人は皆無だ。じゃあ、架空の人物に渇を入れていただこう。

一体これまで何度この小説を読み返したことだろうか。多分、これから先も読み続けることは間違いない。小説そのものの面白さはもちろん、読む度にその主人公たる江戸弁バリバリの翁にガシガシ叱られている気分になり、すこぶる気持ちいい。(オイラはM体質なのか?)で、読み終わる頃にはすっかり心が軽くなり、世間の荒波に揉まれる覚悟が出来るという誠に素晴らしい小説である。

その小説の名は浅田次郎Wさんの「天切り松シリーズ」っす。もうね、めちゃんこ面白いっすよ!

稀代の怪盗「天切り松」こと村田松蔵が、江戸弁バリバリに自身が盗人時代に体験した様々なエピソードを「闇語り」[1]で語るっていうものなんですけど、これが笑いあり涙ありと浅田さんらしいストーリー展開でまさに「珠玉」と呼びたい作品です。

大正~昭和初期の頃の話がメインなんですけど、当然その時代を知らぬオイラであるにも関わらず「大正浪漫」の雰囲気や香り、昭和初期の殺伐とした空気感がまるで映画を観ているように目に浮かびます。あえて書きませんが、基本となる登場人物である「目細の安吉一家」ほか、歴史的に名高い人物も多数登場します。それがまた本当にいいんだよねぇ。もちろん全てフィクションなんだけど、浅田マジックでガンガン物語に引き込まれてしまいます。

基本的に江戸弁で語られているんですけど、それがとっても小気味良くていいっ!

「闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉」、残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉、「初湯千両―天切り松 闇がたり〈第3巻〉」、「昭和侠盗伝―天切り松闇がたり〈第4巻〉」までが刊行されていますが、お世辞ではなく全て面白い!

松蔵親分に「渇」を入れてもらいたい方。常に座右に置いておくことをお勧めしまっす。

2010年2月現在、全4巻で刊行。続刊を強く希望!

闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫)

著者/訳者:浅田 次郎

出版社:集英社( 2002-06 )

定価:

Amazon価格:¥ 520

文庫 ( 275 ページ )

ISBN-10 : 4087474526

ISBN-13 : 9784087474527


  1. 「向こう六尺にしか届かない夜盗の声」っていう設定。 [戻る]
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