タブ譜は嫌いだけど・・・

タブ譜。ギターをやっていらっしゃる方だったら一度は目にしたことがあるでしょう。左指の押弦位置を数字で表記した譜面ですね。0だったら開放弦、1だったら1フレットを押さえるわけね。利点は五線譜が読めなくても曲が弾けること、難点は弾きたい曲の楽譜が五線譜しかなかったら弾けないこと。オイラは五線譜派なので、タブ譜はかえって読み辛い・・・。

あっ、重宝する時もあります。例えば、弾きたい曲がかなり過激な変則チューニングを使用している場合。当然、押弦ポジションもかなり変わってしまうのでタブ譜だったらその問題が解消!でも、五線譜に慣れちゃうと数字を読むのが辛いのと、曲のイメージが湧かないのね。オタマジャクシだと湧くのよ、マジで。

今まで見た譜面で、このジレンマを五線譜表記で解決した方がオイラが知る限り一人だけいらっしゃいます。イタリアのギタリスト作曲家、Carlo Domeniconi(カルロ・ドメニコーニ)がクラシック・ギターのために書いた「Koyunbaba(コユンババ)」というエスニック風味な作品です。一時、クラシック・ギター界でとっても流行った曲です。

この曲ではオープンDmチューニング[1]が使用されています。ですが、このチューニングだと1弦にかなり負荷がかかってしまうので、ドメニコーニはオープンC♯mチューニング[2]を推奨。自身や他のギタリストもそれに倣って演奏しています。

この作品の楽譜は二段譜になっています。

Koyunbaba

上段が実音なんですが、これを読んで演奏するのは大変です。前述のとおりチューニングが変わりまくっているので。

で、どうするかというと下段の譜面を読んで演奏します。実際のチューニングはオープンC♯mになっているわけですが、6弦をDに下げたチューニングになっていると無理矢理思い込んで下段を演奏すると実音が出るっていう仕組み。

イマイチ説明がわかりずらいかしら・・・。6弦をDに下げるチューニングはしょっちゅう出てくるので、何ら問題なく下段の譜面は読めるはずとの想定になっているわけです。

つまりこれは「五線譜によるタブ譜」と言ってよい大変珍しい譜面なのでっす。五線譜派の方にとっては素晴らしいアイデアだと思いますわ。

ただ難点もありまする。絶対音感をお持ちの方は、頭の中で鳴る音と実音が全然違うので悶絶することでしょう。[3]

楽譜を書く方にとってはちょっと大変かもしれませんが、こういうタブ譜だったら大歓迎!

Miloš(ミロシュ)の演奏動画。オープンチューニングにより独特の倍音が発生して、瞑想的な響きになります。

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  1. 6弦からD、A、D、A、D、Fにします。 [戻る]
  2. 6弦からC♯、G♯、C♯、G♯、C♯、E。つまり、上述のチューニングを半音下げたチューニングです。 [戻る]
  3. 不協和音になってしまうので。 [戻る]
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