「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」

これは山口県・萩の民謡である「男なら」や「ヨイショコショ節」の歌詞にも引用されている有名な都々逸Wです。意味は「「この世に存在する、朝っぱらからギャーギャーうるさい烏を殺して、貴方とゆっくり朝寝がしたいな」という実に艶っぽいもの。この都々逸の作者は幕末の風雲児、高杉晋作Wらしいというのは幕末マニアの間では有名なお話。

高杉晋作肖像写真

桂小五郎(後の木戸孝允W)作との説もありますけど、歌詞の内容からイメージするといかにも晋作っぽいと思います。

長州藩(現在の山口県)の藩士・高杉小忠太の長男として生まれた晋作。その出自から言えばいわゆる「お坊ちゃま」なんですが、かなりの熱血漢だったみたいです。

いわゆる「放蕩児」で、遊び方も粋だったようです。常に三味線を持ち歩き、興が乗れば三味線を爪弾きつつ即興の都々逸を披露していたとも聞きます。

ちなみに、現在の三味線は棹(ギターで言えばネックの部分)が三分割に出来る通称「三つ折れ」という楽器が多いのですが、これも晋作考案という説があります。棹の反り防止とともに持ち歩きが便利なためです。

僅か27歳で労咳(肺結核)により早世してしまったけれど、風雲急を告げる混迷の幕末にあって、彼の残した事績(過激なものも多し)は短い生涯にもかかわらずとっても濃いです。

最初は当時の若者らしくバリバリの「尊皇攘夷W派」であったのですが、文久3年(1863年)5月10日に業を煮やした長州藩が関門海峡を航行中の外国船を砲撃!が、逆に返り討ちに遭い「やっぱ外国は凄ぇ・・・」と感じ入った晋作はすぐに開国派に転じました。

その頃、坂本龍馬とも親交を結び、龍馬が下関に寄った時に意気投合してピストルをプレゼントしています。

晋作は生涯「貴族意識」の強い人物だったのですが、戦いに勝利するためなら身分の差を越えて人物を募りました。それが有名な「奇兵隊W」です。これがめちゃめちゃ強かったっ!

亡くなったのは慶応3年(1867年)5月17日。「大政奉還W」により事実上江戸幕府が消滅したのが、同年10月14日。明治という新しい時代を目前にしながら逝ってしまいました。

でも晋作はおそらく明治という時代には馴染めなかったかも・・・。やっぱり彼には「乱世」がよく似合う。

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Luzia

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