嘘か真か

歴史を学ぶ「面白さ」=「醍醐味」の一つは、ある日突然「同時代資料」が発見されたことにより、それまで通説であった出来事が実は嘘だったり、知られていなかった事実が明るみになったりすることかもしれませんね。個人的に近年とっても興奮してしまったのは、その存在は知られながら行方知れずの状態になっていてた「浪士文久報国記事」の発見でした。これは新撰組二番隊組長・永倉新八Wが記したもので、新撰組に関する同時代資料の中でも「超一級資料」として認知されています。この資料が発見されたのは何と1998年(平成10年)です。

通説というものは実はとってもいい加減なもので、歴史が古くなればなるほど虚実入り混じってしまうものです。幕末という時代は100数十年前の出来事ですから、歴史的に見ればつい最近のことなんですよね。そんなつい最近のことでさえ結構事実が捻じ曲がってしまっているものが多いのです。それ故、史家によって様々な解釈、説、推測が生まれるわけです。

歴史ミステリーというジャンルの小説があります。星の数ほど作品がありますが、このジャンルで特に面白かったのは鯨統一郎Wさんが書かれた「邪馬台国はどこですか?」でした。

ネタバレになるのであらすじは書きませんが、「悟りを開いたのはいつですか?」「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」「謀叛の動機はなんですか?」「維新が起きたのはなぜですか?」「奇蹟はどのようになされたのですか?」という6編から成る短編なんですけど、歴史に詳しくなくても誰もが一度は学校で学び、その通説もほとんど常識として知っている有名な出来事について、誰も思いつかないような大胆な新説を展開させていく内容です。

6編ともかなり奇想天外な説なんですけど妙に説得力があって、うっかりすると「これってマジにそうかもっ!」と錯覚してしまうのが怖い・・・。

小説タイトルになっている「邪馬台国はどこですか?」のオチはまっこと見事でございました。

姉妹編にあたる「新・世界の七不思議」(「アトランティス大陸の不思議」「ストーンヘンジの不思議」「ピラミッドの不思議」「ノアの方舟の不思議」「始皇帝の不思議」「ナスカの地上絵の不思議」「モアイ像の不思議」の7編)もなかなか面白かったですよ。

これは「嘘か真か」と歴史に思いを馳せるのもまた一興也。「日米密約」はどうやら本当だったようで・・・複雑な気分也・・・。

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Luzia

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