ギターは時として凶器になる

「ギターをやりたい!」と母親にねだったのは11歳の春のことだった。偶然とは恐ろしいものである。その日の朝刊に挟まれていたチラシによって、近隣のとある催し場に於いて「ギターの安売り特売」があることを知ったオイラは友人とともにそこを訪れた。母親から渡されたお金は1万円である。果たしてオイラはギターをゲット出来たのだろうか!?

ゲット出来ました!ケース、調子笛(チューニングをするための笛)付で9,800円也。ほんと嬉しかったなぁ。で、その日から練習を始めた。

オイラは「禁じられた遊び」っていう曲を弾きたくてギターを始めたんだけど、この曲はご存じのとおりクラシック・ギターで演奏されている。が、しばらく経ってからオイラが買ったギターはクラシック・ギターではなくフォーク・ギターであることに気付いた・・・。

ギターのギの字も知らぬ人間が、ほとんど初めて楽器を見てそれが、クラシック・ギターなのかフォーク・ギターなのかを見分けられるはずもない・・・。でも、しょうがないので「指が痛ぇ・・・」と泣きながら練習したっけ。

ギターの弦は消耗品である。弾けば弾くほど劣化していく。で、「もうこりゃだめだな」となったら新しい弦に張り替える。近所の楽器屋さんに行ってフォーク・ギター用の弦を1セット買って、生まれて初めて弦の交換をした時のことである。

今でこそ5分間で2本のギターに弦を張ることが出来る(チューニングも含め)「弦張り職人」と一部では言われているオイラですが、その時は当然教則本を見ながら見よう見まねで弦を張り替えました。取りあえず1弦をなんとか取り付けて巻き始めたのだけど、加減がわからんのだよね。巻き始めと同時に弦はどんどん伸びていくなんて知識もないし。

楽器と対面状態で弦を巻いていたのがそもそも間違いだった。加減がわからず、ガンガン弦を巻いていった結果弦が切れた。フォーク・ギターの弦はスチール弦である。しかも1弦はかなり細い。切れた衝撃で弦は激しくしなってオイラの右目を直撃!

「いっ、痛ぇぇぇぇぇぇぇ~っ!」

もうね、死ぬほど痛かった・・・。まさしく「凶器」ですよこれは。鏡を見ると右目から右頬にかけてくっきりとミミズ腫れが出来ていた。眼球を傷つけなかったのは幸いでありました。これからフォーク・ギターを始めようという方は気をつけてね。

ちなみにクラシック・ギターはナイロン弦なので、たとえ切れてたとしても顔面を襲うことはありませぬ。

でも以前、あるピアノの調律師の方から聞いた怖い話は強烈だった。ピアノ線は切れると場合によってはかなり大変なことになるらしい・・・。切れたピアノ線が○○に○き○さって○通して(自主規制)・・・というホラー映画のようなことに・・・なられた方もいらっしゃるとか・・・。

こ、怖い・・・。

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