ブラジルのバッハ

南米の作曲家はなぜか昔からバロック音楽、特にJ.S.バッハへの憧れを持った方が多いです。複雑な対位法Wや深遠な世界が魂を揺さぶるのだろうか?それはギタリスト作曲家にも顕著で、例えばBaden Powell(バーデン・パウエルW)も自身の作品(悲しみのサンバなど)にバロック風のフレーズをモロに取り入れています。Agustin Barrios(アグスティン・バリオスW)もしかり。ブラジルを代表する大作曲家Heitor Villa-Lobos(エイトル・ヴィラ=ロボスW)に至っては終生J.S.バッハを敬愛し続けました。

その結実が第9番まで作曲された「Bachianas Brasileiras(ブラジル風バッハ)」でしょう。

特に第5番第1楽章の「アリア」は非常に美しいメロディーのためか単独で演奏される機会も多く、膨大なヴィラ=ロボス作品中でも群を抜いて有名な作品です。

ヴィラ=ロボスは普通では考え付かないかなり変わった楽器編成を好んだ作曲家ですが、この作品の原曲はソプラノ独唱と8本のチェロという凄い編成!しかも、ソプラノ独唱は「ヴォカリーズW」で歌われます。

後にヴィラ=ロボス本人によってギター伴奏版も作られたため、クラシック・ギターの世界でも重要なレパートリーになっています。また、余りにも美しいメロディーのためか様々なジャンルや楽器でもアレンジされ演奏されています。

最近ではオイラの大好きなギタリスト、Roland Dyens(ローラン・ディアンス)がなんと完全ギターソロにアレンジして演奏、録音もしています。

原曲 ギター伴奏版 ギターソロ版

冒頭からバッハを髣髴とさせるフレーズが出てきますが、曲の端々にブラジル音楽のロマンティシズムが横溢していて、初めてこの曲を聴く方でも楽しめますよ。

ノルウェーの歌手、Sissel(シセルW)による「アリア」。美しい!(音源のみ)

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ギリシャの著名な歌手、Nana Mouskouri(ナナ・ムスクーリW)と、クラシック・ギターの巨匠John Williams(ジョン・ウィリアムス) によるギター伴奏版のレア映像!

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