オイラの血は汚れている・・・らしい

某年某月某日、JR某線某駅の改札口にオイラは立っていた。某友人と待ち合わせのためだ。約束の時間よりもちょっと早く着いてしまったため、友人が来るまでの間、本を読んでいた。しばらくすると背後から「あの~、すみません」と声を掛けられた。道でも尋ねられたのかと思い「はい、何でしょう?」と振り返ると若い女性だった。彼女はオイラの顔を見るなりこう言い放った。

「あなた様のを綺麗にして差し上げます!」

・・・・・・は、は、は、はぁ~????

いきなりの「あなたは悪血もしくは汚血」宣言に狼狽えない人間などおろうか?しかも「あなた様」って・・・。生まれて初めてそんな風に呼ばれた。オイラは充分すぎるほど狼狽えまくりつつも、丁重にお断り申し上げた。

が、彼女はそんなオイラの狼狽え振りなど目に入らぬご様子で熱心に血液浄化を勧めてくる。つーか、駅の改札口という人通りの多い場所でどうやって血を綺麗にしようというのか?

結論を先に書くと、彼女は真○信者だった・・・。

通常ならば無視をするか、丁重にお断りの上スルーするのだけど、オイラは友人と待ち合わせのためにこの場所にいるのだ。この場を離れるわけにはいかぬのだ。

「なすがママ&きゅうりがパパ」と覚悟を決め、好きにさせることにした。

彼女はおもむろに右掌をオイラの額にかざすとワケのわからん呪文を唱え始めた。本性はチキン野郎なオイラ。このシチュエーションはかなり恥ずかしい・・・。道行く人達はみな一様に憐れみ&微笑入り交じった好奇の目で過ぎていく。多分オイラの顔面は朱に染まっていたはずだ・・・。

呪文シャワーを浴びていた時間は2~3分だったと思うけど、我が人生で最も長い長い時間に感じた・・・。

「完全に綺麗になりましたよぉっ!」

そ、そ、そうですか・・・あ、ありがとうね・・・。

取りあえず顔を引き攣らせつつお礼を言うオイラ・・・。満面の笑顔を浮かべる彼女。その後は当然ながら真○勧誘のお話に。もちろん丁重にお断りした。

そのすぐ後に友人がやって来た。事の顛末を話すと「ギャッハギャッハ」笑いやがった。一瞬殺意が湧いた・・・。

どうやら心は浄化されていなかったようだ・・・。

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Luzia

源氏名:Luzia (ルシア)※注:♂

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