深淵からの声

意識する、しないに関らず人間は常に「何かしら」から“inspire”(インスパイア=感化、啓発、触発)を得て行動する唯一の動物ではないだろうか?そしてそれは、日常のごくありふれた行動においてほとんど無意識に自然な形で表現されている。また、あらゆる創作の分野では時としてそれを“Hommage(オマージュ)”と呼び、且つ、表現し幾多の傑作が産み出された。うぅ・・・。普段使い慣れぬ真面目な文章に窒息寸前なのでやっぱりいつもの感じに戻そうっと。ギター作品にもインスパイア作品が結構あるので、折りに触れてご紹介しまっす。今日はチェコのギタリスト作曲家、Štěpán Rak(シテパン・ラック)の「Voces de Profundis(深淵からの声)」という作品をチョイス!

この作品はシテパン・ラックがAlfred Joseph Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコックW)監督によるスリラー映画の大傑作、「Psycho(サイコW)」にインスパイアされて作曲したもので、ラックお得意の特殊奏法を随所に盛り込んだかなり個性的な曲であります。

この作品を有名(クラシック・ギターの世界だけでね。念のため・・・)にしたのは、ラックと同国の巨匠Vladimír Mikulka(ウラジミール・ミクルカ)による演奏と録音によってでしょう。

「ちょっとやり過ぎでは・・・」と思えるほど特殊奏法が多く、楽譜巻頭に記載されたインストラクションは25項目にも及びます。個人的には曲の後半で使用されるスプーンを使ったエフェクトはかなり好きっ!アコギやエレキ・ギターではよく使われる「ボトルネック奏法」をスプーンでやっているんですが、これが大変素晴らしい!実際に映画で使われている音楽(※有名なシャワー室での惨劇シーンに使われている音楽)を髣髴とさせ、不気味な雰囲気が良く出ています。そのままホラー映画の音楽に使っても良いくらい!

深淵からの声1 深淵からの声2 深淵からの声3

ただ曲が余りにも個性的過ぎるせいか、作曲者のラックとミクルカの演奏でしか聴いたことがありませぬ。ライブで演奏したらインパクト絶大!だと思うんだけどなぁ。

不気味な雰囲気はありますけどメインのメロディーは幻想的でとても美しく、現代作品としてはとても聴きやすいです。映画を見た後で聴くとより一層楽しめるかも・・・。

【2014年12月2日:追記】
演奏動画があったがなっ!Part.1、Part.2に別れちょる。

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おうっ!ラックが演奏するCDがAmazonにあるぢゃないの。これはレアよ!

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください。

※ミクルカ演奏によるCD「Voces de profundis」は現在、ベルギーのGHA Recordsから発売されています。冒頭部分が試聴出来まっす。

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