アッシャー・ワルツ

Edrar Allan Poe(エドガー・アラン・ポーW)と言えば推理小説の大家であり、「The Murders in the Rue Morgue(邦題:モルグ街の殺人W)は史上初の推理小説と言われ、江戸川乱歩のペンネームの由来としても有名な大作家でありますな。で、昨日の流れで今日もまたインスパイア作品をご紹介しまっす。ロシアのギタリスト作曲家、Nikita Koshkin(ニキータ・コシュキン)の「Usher – Waltz(邦題:アッシャー・ワルツ)」という作品です。これはポーのこれまた有名な作品である「The Fall of the House of Usher(邦題:アッシャー家の崩壊W)」をコシュキンが読み、その読後感を美しいワルツとして作曲したものであります。

コシュキンは優れたギタリストであると同時に作曲家としても著名(もちろんクラシック・ギターの世界だけでね・・・)で、彼の名をギター界に知らしめたのが、昨日の記事でご紹介したVladimír Mikulka(ウラジミール・ミクルカ)であります。

「The Princes’s Toys(邦題:組曲『王子のおもちゃ』)」という特殊奏法を駆使した大曲をミクルカが演奏、録音したことにより驚きをもって彼の名が世界中のクラシック・ギター愛好家に知られたのでした。この作品の楽譜が最初に出版されたのはなんと日本!絶版となって久しいですが、現在はフランスのHenri Lemoineから出版されています。

と、余談はさておき、オイラはポーの「アッシャー家の崩壊」は読んでいないので「アッシャー・ワルツ」の曲調がこの小説の雰囲気を十分に表現しているのかはわかりませぬ・・・。ですが、何とも言えない美しいメロディーにそこはかとなく幻想的で妖しい響きが絡んでいてラブリー!

アッシャー・ワルツ1 アッシャー・ワルツ2 アッシャー・ワルツ3

この作品を有名にしたのはあのJohn Williams(ジョン・ウィリアムズ)です。

お客さんから「最近ジョンがコンサートで弾いているらしい曲の楽譜がありますか?」という問い合わせが殺到したっけ。つーか、このクエスチョンぢゃ調べようにも調べられんわな・・・。で、調べまくった結果、コシュキンの「アッシャー・ワルツ」だということがわかったんだけど、その時点では楽譜の出版有無がわからんかった。

その後、1989年にアメリカのEditions Orphéeという出版社から刊行された「The Russin Collection Volume V」という曲集に収録されていることがわかり、相当な数を仕入れたんですけどあっという間に売り切れてもうた。

この曲集に収録されている楽譜は作曲者のコシュキン自身が運指を付けたものですが、1993年にはドイツのEdition Margauxからロシアのギタリスト、Alexander Tchekhov(アレクサンダー・チェーホフ)が運指を付けたものがピースとして出版されました。(※なぜかこちらのピースはWaltzではなくValseになっている・・・)

コシュキンのギター作品は個性的な曲もありますが、概ねわかり易い曲調と言うこともあって演奏、録音の機会も多いようです。中でもこの「アッシャー・ワルツ」がダントツ人気ナンバーワンであります。

やっぱりポーの短編を読んでから弾くのが王道でしょう。

巨匠ジョン・ウィリアムズ演奏による「アッシャー・ワルツ」です。

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オイラも一度読んでみよう。

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

著者/訳者:エドガー・アラン ポー

出版社:新潮社( 2009-03-28 )

定価:

Amazon価格:¥ 432

文庫 ( 207 ページ )

ISBN-10 : 4102028048

ISBN-13 : 9784102028049


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