初めて人前でギターを弾いた時・・・

マジで「ギターやめよう・・・」と思いました・・・。その頃はまだバリバリのクラシック野郎で、演奏した曲はタレガの「アルハンブラの想い出」っていう、クラシック・ギターを始めた方なら誰もが憧れる全編トレモロによる美しい作品でした。その頃のオイラにとっては目を瞑っても弾けるぐらい弾き込んだ曲ではありましたが、それまでただの一度も人前でギターを演奏したことがなかったのです。で、初めて人前で弾かなくてはいけないことになって快諾したのはいいのだけど、本番当日、いざ聴衆を前にした時の緊張感は想像を絶するものでした・・・。

舞台袖に待機したあたりから急に怖くなり、心臓もバースト寸前なくらいのスピードでビートを打ち始める始末。そして出番・・・。

平静を装いつつなんとか椅子まで辿り着き、心を落ち着けようとチューニングを始めたんですが、ギターの音が全くと言っていいほど聴こえない・・・。緊張のあまり頭に血が昇ってしまって耳の毛細血管がパンパンになっていたんだと思う。冷や汗が流れ始め、パニック状態に陥りました。

「ど、ど、どうしよう・・・」と焦りまくり、そうこうしているうちにも時間はどんどん過ぎて行く。「もうどうにでもなれっ!」と腹を括って弾き始めようとしたら、両手指が面白いほど震えまくっていました・・・。

当然ながら弦を押さえるのもままならず、右指は弦をホールド出来ない・・・。「え、演奏出来ない・・・」心なしか会場がざわつき始めた。

さてオイラはどのようにしてこの局面を乗り切ったのか?

思い切って目を瞑って演奏したのです。弾き始めはかなりミスが多かったけど、中盤から後半にかけてはさっきまでの緊張がウソのように晴れてかなりリラックスして演奏出来ました。

それでも人に聴かせるレベルでは当然無く、「実はオイラ、もの凄くギターが下手だったんだな・・・」とかなりネガティブになりました。でも、不思議なもので控え室に戻って弾いてみると全然余裕で弾けるのです・・・。

楽器経験者の方なら一度はこういう緊張感を味わったことがおありではないでしょうか?特にギターは聴衆と真正面から向き合わなければいけないのと、ミスがとても目立つ楽器ということもあってその緊張度合いは計り知れません。

緊張感を克服する方法!それは「場慣れ」しかないと思います。機会があればどんどん人前で弾いた方がいいです。そしてたくさん「恥をかく!」。世界的なマエストロでも本番前はとっても緊張するんですから。

楽器店に勤めているとお客さんから「ちょっと音を出してくれませんか?」とか、「なんか曲を弾いてくれませんか?」とリクエストされることは日常茶飯時です。オイラは今でも人前でギターを弾くのは緊張しますが、やっぱり場慣れをしていると緊張しながらも冷静になれます。手も震えませんし。緊張感が「心地良い」と感じられるようになったらしめたものです。

オイラの目下の悩みは曲をどんどん忘却していくこと・・・。誠に遺憾でございます。

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