てだのふぁ

昨年の8月31日の記事(こちら)で政権交代のことにちょっと触れ、生意気にも「今ひとつ政治に対するビジョンが見えてこない」なんてことまで書いてしまったんだけど、普天間基地問題でのグダグダぶりを連日ニュースで見ると強ち間違いではなかったなと思う今日この頃。もう呆れる他ありません。もうこれ以上沖縄の人達を愚弄するのは止めようよ。こういった問題を見るにつけ、聴くにつけ思い出す本があります。灰谷健次郎さんの「太陽の子」という児童文学作品であります。

有名な小説ですから読まれた方も多いでしょう。名作「兎の眼」と並ぶ傑作です。

沖縄出身の両親は神戸で「てだのふぁ」という沖縄料理専門の料理屋を開き、一粒種のふうちゃんはみんなに愛されるまさに太陽のような明るさを持つ女の子。しかし、ある時を境に明るかったお父さんは精神的な病に見舞われ、店の仕事も出来ないほどに悪化。それでもお母さんとふうちゃんは明るさを失わずに毎日を一生懸命に生きています。特にふうちゃんの明るさは集団就職で神戸にやって来た若者達にとってもアイドルであり、「てだのふぁ」はそんな彼らのたまり場でもあります。そんな中、お父さんの病状は日増しに悪くなり・・・

児童文学ではありますが、非常に深いテーマ(太平洋戦争における沖縄戦やその後の社会問題)を内包し、バッドエンディングと言うこともあって発表当初は賛否両論あったそうですが、今この時期に読むと身につまされる思いを抱くのはオイラばかりではあるまい。

こんな事を言っては身も蓋も無いんですが、日本は戦争に負け、何だかんだ言ってもアメリカ無しではやっていけない国になってしまったのだと思うわけです。

現在進行形の普天間基地問題におけるこれまでの鳩山首相の言動は明らかに沖縄の方達を愚弄するものであり、「裏切り」と言われても反論できるはずは無い。そのとおりだから。

アメリカ側の言い分に真っ向対抗できない日本という国の弱さには一国民として怒りを禁じ得ないのであります。沖縄の方達だけではなく、日本国民全員が「ふざけんな、バカヤロー」と言わなきゃ駄目だと思うのであります。

未読の方は一度読まれることをお勧めします。

太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)書籍

作者灰谷 健次郎

発行角川書店

発売日1998/06/01

カテゴリー文庫

ページ数430

ISBN4043520107

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