一発芸も芸術に成り得るという証明

昔、アサド・デュオ(Sergio & Odair Assad)のコンサートに行った時、そのあまりに素晴らしい演奏に“世界最高のギター・デュオ・ユニット”の感を新たにしました。曲の入りに全く顔を合わさずにピッタリ合わせてしまうのはまさに兄弟の血の成せる技。どんなに超絶的なパッセージであっても一糸乱れぬアンサンブルには心の底から感動させられました。そして、更に究極とも言えるアンサンブルがまさかアンコールで披露されるとは思いもよりませんでした。

それは彼らの十八番芸“ギター二人羽織(?)”と言うもので、まずその演奏姿勢に度肝を抜かれました。こんな状態で本当に弾けるのか?と一瞬訝しみましたが、全く杞憂でした。

演奏を目の当たりにしていてもちょっと信じられませんでしたねぇ。未知のショーロ(たぶん)を弾いたんですが、目を瞑って聴くととても1本のギターを2人で演奏しているとは思えません。当然、完全ギターソロでは演奏不可能なことも出来るわけでして。百聞は一見に如かず。下の動画をご堪能下さい。[1]

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どうです?凄くないですか?

で、こんな事をするのは彼らだけかと思ったら、YouTubeにたくさんのチャレンジャー動画がありました。中でもモーツァルトの「トルコ行進曲」を演奏するこのデュオ・グループはタイトルどおりアメイジングです。

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な、何でこんなに流麗に弾けるんだろう・・・。素晴らしい!

演奏している姿を見ると奇を衒った一発芸的な、悪く言えば“キワモノ的”な印象を持ってしまいますが、ここまで見事な演奏をされるとこれはもう完全に“芸術”です。

実を言うとオイラもこれを友人と試みたことがあるんですが、もの凄く難しい・・・。全然曲になりませぬ。まぁ、相当練習をすれば出来るとは思いますが・・・。

それ以前にちゃんと普通にギターを弾けないといけないわけで・・・ハ、ハハ・・・。

  1. この動画では、Ernesto Nazareth(エルネスト・ナザレーW)の「Escorregando(エスコレガンド)」という曲(原曲はピアノ作品)を“ギター二人羽織”で演奏しています。凄すぎます・・・。 [戻る]
  1. アサド兄弟。ピアソラのコンサートが記憶に新しいけれど、それもかなり前のことですね。
    私も彼らの二人羽織演奏観ましたよ!(聴きましたよと言うべきかしら??)
    兄弟だけに息の合い方は他人のそれとは比較にならないんでしょうね。
    フィギュアスケートも兄妹(姉弟)ペアが結構いますし・・・。
    双子ならさらに簡単にできるのでしょうか??

    • Luzia
    • 2010年 6月 11日

    @Angelitaさん
    ピアノ連弾はごく普通のジャンルですけど、 ギター二人羽織はいわばギター連弾と言うべきものかもしれませんね。いずれにしても大変難しいです。僕が知る限り、このためのギター作品とはいうのは無いと思います。

    アサド・デュオのために書かれたピアソラの「タンゴ組曲」は、もはやギター二重奏作品の重要なレパートリーとして定着しました。ギター界でこの作品が話題になっていた頃は、ピアソラは知る人ぞ知るって感じで、後にクラシック界でピアソラ・ブームになった時は「何をいまさら・・・」って感じでした。

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