レコードからCDになって変わってしまったもの

仕事柄、年間かなりの量のCD(サンプル盤)を聴きます。そのほとんどがギター(クラシック)ですが、その膨大な数のCDの中で「これは素晴らしい!」と思えるCDは2、3枚あれば良い方です。もちろんこれは個人的な好み等は抜きにして、頭の中を真っさらにした状態で公平に判断を下した上での数字です。これはもしかしたらジャンルを問わず当てはまるかもしれません。

今やCDは音源さえ録音すればPCで簡単に編集できますし、100万分の1秒単位で編集出来ると聞いたこともあります。つまり、純然たるアマチュアやプロでそれほど腕が無い方(生意気言ってすみません)でも、それ相応のクオリティでアルバムが作れてしまうわけです。しかも廉価で・・・。

その結果、つまらないCDが乱造されるということになっているのではないでしょうか?

CDでの演奏とライブでの演奏があまりにもかけ離れていて怒りを感じたことも少なくありません。「本当に同じ人が弾いているんだろうか・・・」ということもありました。

レコードの時代は個人で作ろうと思うとかなり高額なものでしたからおいそれとは作れませんでした。そう言う意味で“選ばれたプレイヤー”、つまり実力のある若手やマエストロ・クラスの方達だけに許されていたものだと思うのです。

レコード会社もそれだけの出資をするわけですから当然、本当の意味でクオリティの高いアルバムを作ろうと熱心に取り組んだはずです。

もちろんCD録音においても素晴らしいクオリティのものは星の数ほどあります。ただそれに倍してレベルの低いアルバムも多くなってしまったのも事実です。

先日、SP録音をCDに復刻したマエストロ達[1]の演奏を聴いたのですが、心の底から感動してしまいました。SP録音の頃は今で言う“ダイレクト・カッティング”でした。つまり一発録りです。ミスをすればそのまま記録されてしまいますから、演奏者は相当プレッシャーを感じたでしょうね。でも、彼らの演奏はミスも無く、実に生き生きと音楽を奏でています。これこそ本当のマエストロと言えましょう。

さて、今年は素晴らしいCDに何枚出会えるでしょうか?

  1. ミゲル・リョベート、アンドレス・セゴビア、アグスティン・バリオスといったクラシック・ギターのマエストロ達。 [戻る]
    • mimi
    • 2010年 6月 9日

     レコードからCDになって変わってしまったもの・・・それはジャケットの大きさです。LPのジャケットはそれだけでアートと呼べるものがたくさんありましたよね?CDに復刻されたもののほとんどがLPのジャケットをそのまま使っていますが、LPの大きさでデザインされたものを縮小してしまうと、やっぱり違うものになってしまいます。最初からCDサイズでデザインされたものはそれなりにいいのですが、インパクトには欠けますよね。

     そしてこの年齢になって非常に困ること、それは歌詞カードの小ささです。カードが小さい=字が小さい=読めない(凹)。特に、ただでさえ読むのに努力がいるスペイン語の場合、文字の小ささを見ただけで断念してしまいます。老眼鏡を作るべき?

    • Luzia
    • 2010年 6月 9日

    @mimiさん
    > レコードからCDになって変わってしまったもの・・・それはジャケットの大きさです。
    御意!(笑)LPの頃のジャケットの方が僕も好きです。

    僕は今のところまだ大丈夫なんですが(えっへん!)、ライナーノートの文字や歌詞は確かに小さいですよね。老眼鏡ですか?まだ早いんじゃないですか。ルーペなんてどうでしょう?

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