暑い。無性に暑い。殺人的に暑い。“心頭滅却すれば火もまた涼し”という呪文も効かんくらい暑い。たまらん・・・。昨日は休日だったのだけど、冷房を効かせた快適な空間であっても、家に一日中篭ることが出来ないオイラ。なので、たとえ酷暑であろうとも外出いたすのが我が慣わし。で、変なことを思いついてしまった。日差しがガンガンに照りつける公園のベンチに座って読書出来るか?と・・・。無謀である。しかも、冷静な状態で読んでも頭がおかしくなってしまうような危険な小説を読んだらどうなるのか?と・・・。選んだ小説は・・・
William Seward Burroughs(ウィリアム・S・バロウズW)の奇書として名高い「The Naked Lunch(裸のランチ)」である。この小説を読んだことがある方はこう言うだろう。
「あんた正気か?」
と・・・。
かつてバリバリのジャンキーだったバロウズ自身の幻覚世界を断片的に綴ったこの著作は、現実世界における良識や道徳と言ったものを安々と跳躍し、醜悪さと汚辱に塗れた文字通り“ファンタジー(幻想)”です。小説という虚構世界の中でも、これほど人間の内面をむき出し(Naked=裸)にした小説は他になかろうて。
随分前に読んだきりでありましたが、炒るような暑さの中で肌を焼かれながら読むこと10数分。
ギブ、ギブ!ギブアップ!
暑さもさることながら、やっぱりさすがのオイラもちょっとこれはヤバイ。どちらかと言えば、普通の小説もかなりのめり込んで読んでしまう人間なので幻惑されてしまいそうな恐怖感をひしひしと抱いてしまった・・・。
でも作品的には冷静な状態で読んでみると面白いといえば面白いかも。人を選ぶけど・・・。
良い子はくれぐれも真似しないようにね。
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