タコ除去の儀式

高校一年生の時、オイラの席の前に座っていたM君がある日振り返るなりこう言った。「○ちゃん!どうよ俺のこの指先!凄くね?」と。確かにM君の左指先は凄かった。どうすればこんな指先になるのかって言うくらい・・・。彼もギターを弾く男だった。当時オイラはクラシック・ギターに一番のめり込んでいた時期で、M君はフォーク命のアコギストだった。彼が自慢げにオイラに見せたものは左指先の尋常ない“タコ”であった。

特に人差し指は巻弦の跡までクッキリハッキリ残ったものでした。当然指先はカチンカチン。

ギターを弾く人間にとって左指先の“タコ”は付いていれば付いているほど“すげぇ練習している!”というシンボルとして自慢のタネにされますが、これは過去のお話。正直言ってこれは間違いでございます。

一見すると押弦するのに好都合のように感じるかもしれませんが、“タコ”すなわち“角質”が付き過ぎると指先の感覚が鈍ります。するとどうなるか?

押弦する指先に無意識に力が入ってしまって適度な脱力が出来なくなります。脱力が出来ないとスムーズなポジション移動等にも影響が出ますし、力が入りっぱなしの習慣がついてしまって最悪の場合、重度の腱鞘炎に発展することもあります。

アコースティック・ギターは細めのスチール弦が張られているので、クラシック・ギターを弾く方より“タコ”が付きやすいようです。クラシック・ギターやオイラが弾いているフラメンコ・ギターはスチール弦ではなく、より柔らかいナイロン弦を使用しますが、アコースティック・ギターほどではないにしても“タコ”は付きます。

オイラの場合、左小指の外側が特に付きやすいです。「あぁ、“タコ”が付いちゃったなぁ」と実感できるのは、PCのキーボードを打っている時です。小指の先の感覚が鈍っているので、明らかにミスタッチが多くなります。

オイラは2週間に一度くらいのスパンでカッターナイフを使って余分な“タコ”を切除し、最終的に細かいヤスリでちょっと削って整えています。まぁ、指先を削るっていうのは一般的な行動ではないのでちょっと変ですね(笑)

でも、削る前と後ではビックリするくらい指先の感覚が違いますよ。ギターを弾く方に関わらず、弦楽器を弾かれる方は常に左指先を柔らかくしておくのがベストです。

ただ、くれぐれもカッターナイフは十分注意を払って使って下さいね。オイラもたまぁ~に肉の部分までいっちゃって・・・・・・スプラッター的な・・・・・・(自主規制)

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

*