それから14年後・・・お祖母ちゃん???

昨日のお話から14年後。引き続き“そういう系”のお話でっす。中学3年の夏休み直前、畑で農作業中だった祖母がくも膜下出血で倒れました。祖父も一緒に作業中だったのですが、祖母が倒れた時はたまたま農具を取りに一旦家に戻っていて、再度畑に戻ってこの事態に気づいたのでした。結果的に早期発見ということもあり事なきを得ました。一時は杖をついて歩けるほどまでに回復。でも、だんだん寝たきりの状態になってしまい、オイラが20歳の時に肺炎を拗らせて身罷りました。そして新盆がやってきました。

新盆の準備を祖父だけで行うのは大変なので、夏休み中だったオイラと母親が手伝いに行きました。家の中の準備を整え、後はお墓の掃除だけとなりました。

当時はすでに昨日お話した土饅頭のお墓ではなく、うちの父親がお墓を建てて、別の場所にあった江戸時代中期頃の古いお墓も一緒に供養しておりました。

真夏の炎天下の中を汗みどろになりながら掃除をしている時、ふと祖父が「あ、卒塔婆を忘れてきてしまった・・・」とつぶやきました。オイラは「あ”ぁぁぁ・・・・」と嘆息。この暑い中をまた歩いて戻るのか・・・。

ウダウダしていてもしょうがないので、オイラが卒塔婆を取りに家へ戻ることに。ジリジリと肌を焦がしながら家に戻って玄関を開けると、何がどうということはないのですが妙に家の中がヒンヤリしているのです。

この家にクーラーはありません。田舎の妙にだだっ広い家ですから、もともと夏でも屋内は結構凉しいものですが、そういう涼しさとは異質なものなのです・・・。

ちなみに成人したオイラは世界地図を描く筆を折って久しく(笑)、心霊・オカルト系には全く興味がない人になっておりました。それでも、この異質な涼しさにはちょっと背筋が寒くなったのは事実です。しかも、卒塔婆は仏壇の脇に立て掛けてあり・・・。

まぁ、何事も無くお墓に卒塔婆を持ち帰り準備万端。その日、オイラと母親は当然泊まりであります。風呂と夕食を済ませると疲労もあってうつらうつらと櫓を漕ぐオイラ。早々に寝ることにしました。

バブル以降、家の周りにあった田んぼのほとんどは埋め立てられて雨後の筍のごとく家が建ちましたが、当時はまだ健在でした。夜ともなれば螢が優雅に飛び交い、聞こえるのは蛙と虫たちのさざめきだけという、都会では味わえないシチュエーションであります。

数時間後、ふと目が覚めたオイラ。時計を見ると3時をちょっと回っていました。あれだけ眠かったのにスッキリと目が覚めてしまいました。全く寝付けなくなってしまい、取りあえず外に出てタバコを一服することにしました。幻想的な螢火を堪能しながらの一服は格別でございます。

一服し終え、部屋に戻って再び寝につくも余計に覚醒してしまい、しばらく天井板の木目を眺めておりました。その時、ほとんど直感的に足元の方に違和感を感じました。

頭を上げて見てみると、そこにはただ闇が広がっているだけ・・・。しかし次の瞬間、その闇が微妙に動いているように見えました。

「な、何・・・?」

するとその闇がだんだん人の形になっていきました。なぜ人の形と認識出来たかというと、輪郭がうっすらと光っていたからです。

文章にするとよくある怪談話のようで怖いかもしれませんが、その時のオイラは全く恐怖心が湧きませんでした。暗闇にじっと目を凝らしていると見えないものが見えたように錯覚することはよくありますし、天井板の木目が人の顔や目に見えることはありますしね。

もしあの影が本当に亡き祖母の霊だったとしたら大変嬉しいことです。祖母には大変可愛がられましたし、オイラも大好きでしたから。可能だったらもう一度会いたいなと思う今日この頃です。

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