愛らしい曲とは裏腹に・・・

昨年、没後100周年を迎えた作曲家Isaac Albéniz(イサーク・アルベニスW)。って、これ以前書いたね・・・。アルベニスはギター曲を全く書いていませんが、クラシック・ギターの世界ではアルベニスと同時代に生き[1]、“近代ギター音楽の父”と称されるFrancisco Tárrega(フランシスコ・タレガW)が、アルベニスのピアノ作品のいくつかをギターソロにアレンジして演奏。タレガはアルベニス本人の前でこれらのアレンジを披露しているんですが、アルベニス本人が、「いやぁ、ギターの方がめっちゃええやん!」と絶賛したことは有名であります。以来、アルベニス作品のギターアレンジは現在でも重要なレパートリーになっています。

そんなアルベニスの作品の中に「Pavana-Capricho(パバーナ・カプリッチョ)Op.12」という大変愛らしい小品があって、タレガもギターソロにアレンジしているんですが、この曲には有名な逸話(伝説)がありんす。

アルベニスは若い頃かなり放蕩な生活を送っていたようで、お金があると飲んだり遊んだりと散財して常時金欠状態だったそうです。

さてさて無類の闘牛好きだったアルベニス。そんなある日・・・。

「だぁ~~っ!闘牛観てぇ~~。でも、銭がねぇ・・・」

と頭を掻きむしっていると妙案が浮かびました。彼は闘牛場に向かわずなぜか楽譜出版社へGO!そして、

「ここで1曲作品を書くから契約料を先払いで頂戴!」

あっという間に即興で書き上げた作品がこの「パバーナ・カプリッチョ」だそうです。契約料を手にしたアルベニスは意気揚々と闘牛場へ向かったのでした。

もともとピアノの即興演奏が得意だったアルベニスですので妙に説得力があります。しかもこの作品。後にIsabel Francisca de Borbón y Borbón(イサベル・フランシスカ・デ・ボルボーンW=イサベル王女)に捧げられています。

この逸話が真実だとしたらイサベル王女もクリビツテンギョウでしょうね。

Alicia de Larrocha(アリシア・デ・ラローチャW)大先生が演奏する「パバーナ・カプリッチョ」。(音源のみ)

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ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のギタリスト、Alen Garagic(アレン・ガラジッチ)が演奏するタレガ編の「パバーナ・カプリッチョ」。

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  1. 偶然没年も同じ。 [戻る]
  1. 私もアルベニスの曲は好きですが~この曲は知らなかった!
    それにしても闘牛見たさとはいえ、そんな破天荒な条件をのむ出版社も凄い。
    というのもひとえにアルベニスの才能が凄いってことなんですよね。
    アルベニスはかなりなやんちゃ坊主だったとみえて、様々な逸話が残っておりますね。でも破顔一笑で済んでいたみたいなので、周囲の人に愛されてもいたのでしょう。

    ところで27日にパコ様がコルドバでコンサートをしたそうですね。
    会場にはビセンテもいたとか。
    Kさまのサイトでレビューみましたよ~。

    • Luzia
    • 2010年 8月 2日

    @Angelitaさん
    大作曲家の逸話って他にもたくさん残っていますが、どれもが常人離れしていて結構面白いですね。

    >ところで27日にパコ様がコルドバでコンサートをしたそうですね。
    Kさんのレポ読みました。元気そうで良かったです。でも、ちょっと老けちゃったかな?

    8月16日はヘレス公演ですね。とっても意外だったのですが、ヘレスではソロ公演初なんですってね。

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