この世に完璧なチューニングは存在しませぬ

ついこの間ギターのことをちょっと書きましたが(こちら)、ギターのダメな点として“チューニングが合いにくい”と書きました。まぁ、厳密に言うとチューニングが完璧に合う楽器はこの世には存在しませんし、完璧なチューニング方法というものも存在しないのもまた事実であります。チューニングについて語ると1冊の本になってしまうので、興味のある方は様々な書籍が出版されているのでお読みになられることをお薦めしまっす。

ギターにはフレットというものがありますよね。このフレットの存在がギターという楽器をある意味束縛しているのであります。基本的にクラシック・ギターやフラメンコ・ギターは19フレット、アコギやエレキはもっとあります。専門的に言うと“平均律W”という音の割り振りになるのね。

ギターのチューニング方法は様々あるのですが、電子チューナーを使わずに耳でやる場合、一般的な“ユニゾンで合わせる方法”[1]、“ハーモニクス(倍音W)”で合わせる方法[2]は“平均律的”な合わせ方であります。長所はキーが変わっても大きく音が狂わないことでしょう。短所としては和音が濁りやすくなります。

一方、ギターは各弦の音程が4度[3]なので、この音程の響きで合わせる方法は“純正律W”的な合わせ方であります。長所は和音が極めてキレイに響くことでしょう。短所としては転調の多い曲では逆に音が大きく狂ってしまいます。

更にギターは1弦~6弦まであって太さが“細い → 太い”になっているのにもかかわらず、フレットそのものの幅は同じであります。これだけで音程が不確定になってしまいます。例えば1弦の5フレットを押さえた時と、6弦の5フレットを押さえた時の弦にかかる負荷は全然違うわけですから当然ですね。

ちなみに電子チューナーは便利ですが、これを使っても音を完璧に合わせることは不可能です。

オイラは普段どのようにチューニングいしているかというと、まず4度音程で全体を合わせて、その後は5弦開放A音と1弦開放E音、6弦開放E音と2弦開放B音の5度音程を微調整し、ハイポジションでオクターブを確認し、最終的にはいくつかのコード(和音)の響きで更に微調整しています。

文章にすると何だか面倒臭いことをやっているようですが、慣れると30秒もあれば出来ます。平均律と純正律の合間合間を縫うように合わせてやると、まずますの結果は得られると思いますよ。

でも、超絶的な絶対音感をお持ちの方がギターをチューニングすると相当イライラすると思いますが・・・。つくづく普通の耳の持ち主で良かったと思う今日この頃・・・。

  1. 例えば6弦5フレットのA音と5弦の開放弦A音をあわせる方法。以下同様。 [戻る]
  2. 例えば6弦5フレットのハーモニクス音Eと5弦7フレットのハーモニクス音Eをあわせる方法。以下同様。 [戻る]
  3. つまり6弦E → 5弦A(4度)、5弦A → 4弦D(4度)、以下同様。 [戻る]
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