妄想シミュレーション~缶詰編

新選組Wが名実ともに絶頂期を迎えたのは、池田屋事件Wでの功によるものであることは言うまでもない。少なくともこの時点では、運そのものが新選組に追い風を送っていたとしか思えぬ。京都河原町四条上ル東にて、諸藩御用達・枡屋を経営する枡屋喜右衛門がどうにも臭いと踏んで捕縛。枡屋を徹底的に洗うと、武器弾薬、諸藩の浪士たちと交わした書簡等がごろごろ見つかった。となれば、枡屋喜右衛門の素性はもはや新選組にとっては不逞の輩も同様である。さぁて、此奴等は一体いかなる事をやらかそうとしているのか?こいつは徹底的に洗うしかあるめぇ・・・。

そんなわけで、苛烈な拷問が枡屋喜右衛門を待ち受けていたのでした。が、いかなる拷問にも耐えて無言を貫く喜右衛門。すると、一人の男がぐわぁらりと戸を開けて入ってきました。誰あろう。新選組・副長、土方歳三W、通称“鬼の副長”その人のご登場でございます。

“おめぇら、なに生ぬるいことやってんだ、おらっ!”

と手ずから拷問史に残る非道な拷問を与えると、あっという間に喜右衛門は落ちたのでした。

まず、枡屋喜右衛門は偽名であり本名は古高俊太郎Wであること、そして、八月十八日の政変後に京を追われた長州人達により六月下旬の強風の日を選んで御所に火を放ち、佐幕派公卿の中川宮(久邇宮朝彦親王W)を幽閉した上、新選組の保護者とも言えるべき京都守護職の松平容保W以下佐幕派大名を皆殺しにし、天皇を長州へ連れ去るというクーデター計画を白状したのでした。

ふぅ・・・。凄いね・・・。土方の拷問方法はあまりにも有名なので説明する必要はござるまい。恐ろしいことをこと考えるものです。

で、ここから妄想!もし幕末にこのブツがあったなら拷問に使えただろうか?多分、十分すぎるほど使えたであろう。しかも、暴力も流血もなしっ!素晴らしい!

“新選組が屯所として使用していた旧前川邸の土蔵にて”

天井の梁から滑車で逆さ吊りにされた古高俊太郎を責める新選組隊士達。が、古高は一向に口を割る気配なし。

【新選組隊士A】
さっさと吐けゴルァ!早々にうたっちまえば楽になれるぞ。
【新選組隊士B】
おうよ、証拠は上がってんだ。もはや観念するほかあるめぇ。
【新選組隊士C】
ったく、手間取らせんぢゃねぇぞ。苦痛が長引くだけだぜっ!

埒が明かない状態に新選組隊士達は焦りの色を禁じ得無いのだった。もし古高の口を割ることが出来なければ、きっとあのお方は我々にも・・・。すると、

“ずばご~~~ん!”

戸をブチ破る勢いで土蔵にやって来たのは鬼の副長こと土方歳三である。

【土方】
おうっ!野郎は吐いたか?
【新選組隊士A&B&C&etc.】
す、す、す、す、すみませんっ副長!ま、まだです・・・。(そして、土下寝)
【土方】
ああん?

“おめぇら、なに生ぬるいことやってんだ、おらっ!”


【土方】
ったくしょうがねぇな。んぢゃ、俺が割らしてやんよ。

土方は懐に手をやると、やおら缶詰を取り出した。その缶詰にはこう書かれていた。

“Surströmming(シュールストレミングW)”

発酵が進みに進みまくり、ちょっと刺激を与えだけでも破裂しそうなほどパンパンに膨らんでいたのであった。

【土方】
おう、これが見えるか。こいつぁ、世界一臭い缶詰だぜっ!こいつを開缶したらどうなるかなぁ?きっとすんげぇ臭いんだろうなぁ・・・。ドロドロに溶けたニシンを鼻から食ってみるか、おうっ!

【古高】
ハイ、ハァ~~~イ!オイラ何でも喋りますよぉ。えぇえぇ、何でも聞いて下さいまし土方さん。いや、土方様。何なら攘夷派の志士を闇討ちしてきましょうか?えぇえぇ、何でも言いつけて下さいやし。今日からオイラはあなたの下僕ですっ!

こうして呆気なく古高はクーデター計画をゲロし、幕末維新の歴史は一気に加速したのであった。

(注:あくまでも妄想です。幕末史マニアの方、怒らないでね)

クサヤもNGなオイラなのでたぶん一生食べることはないと思われ・・・。にしても、ネットでちょっと調べたら結構高価な缶詰なのですね。そして、開缶するのもかなり大変なようで。でも、世の中にはチャレンジャーも多くてビックリっ!

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