ギターは弦楽器ではなく、実は効果音作成マシンです!(ガチ)

嘘です。でも本当です。おいおいどっちなんだよっ!一般的にはやっぱり弦楽器ですね、ハイ。でもギターって弦を交差させてスネアみたいな音が出せたり、それを弱く弾くと柱時計のボーンボーンっていう音が出せたり、巻弦をゆっくり擦るとドアが軋みながら開くような音が出せたりと、かなり描写的な表現ができるのも事実・・・。ま、ま、またデジャヴだ・・・。なわけで、今日は極めて描写的なクラシック・ギター作品をご紹介しましょう。

フランスの非常に優れたギタリスト作曲家、Francis Kleynjans(フランシス・クレンジャンス)が作曲した作品に大変ドラマチックな曲があります。彼はこの曲で一躍ギター界にその名を知られました。“A L’Aube Du Dernier Jour Op.33(最後の日の夜明けにOp.33)”という2楽章からなる作品です。

ある時代、とある国の監獄で死刑の日を迎える政治犯の心理を綴った緊張感と美しさに溢れた作品です。

第1楽章は「待機」と名付けられ、夜明けに執行される刑へ向けて無情に過ぎゆく時間を、時計のチクタク音を模した音で緊張感溢れる表現をギターで実現しています。

第2楽章は「夜明け」と名付けられ、6時を告げる教会の鐘の音と看守が歩いてきて牢屋の扉を開く音まで再現しています。その後、おそらく幸せな時代だった頃を思い出すかのように美しい調べが綴られると、終盤に向けて一気に緊張感が高まり、ギロチンの刃が落ちてくる音、断末魔の叫び、断首される音で曲が終了します。

「待機」冒頭 「夜明け」冒頭 終結部分

この手の作品は一歩間違えると個性が強くなりすぎて、誰も弾かないつまらぬ作品になってしまうのですが、さすがにクレンジャンスは程良く抑制を効かせています。近年、録音やコンサートで演奏するギタリストが多いのもうなずけます。

それでもここまで描写的なギター作品も珍しいです。上手く弾けば、初めてこの作品を聴く方にもすんなり受け入れられるのではないかな?

ウクライナの名手、Roman Viazovskiy(ロマン・ヴィアゾフスキー)による演奏です。文句なく素晴らしい表現力!さすがです。
“Attente(待機)”

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“A L’aube(夜明け)”

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谷辺昌央さんのアルバムに収録されています。邦人ギタリストによる録音は2010年現在この盤のみです。

Acentuado アセントゥアード

Acentuado アセントゥアード [ミュージック]

価格¥ 3,024

アーティスト谷辺昌央

クリエーター谷辺昌央, オブロフスカ, ピアソラ, クレンジャンス, ブローウェル, ヒナステラ

出版社ALM RECORDS

商品カテゴリーCD

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【2015年3月21日付記】
加藤政幸さんも録音されておりまっす。シクレ様、情報をいただきありがとうございまっす!

    • シクレ
    • 2015年 3月 20日

    加藤政幸さんが1997年に録音してますよ!

    加藤政幸 / ジミーヘンドリックス讃

    • Luzia
    • 2015年 3月 21日

    @シクレさん
    加藤政幸さんのCD情報、ありがとうございまっす!感謝です!

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