恐るべきバーガーの誘惑

あぁ、最後に人前でギターを弾いたのっていつだろう?つっても、仕事では毎日のようにお客さんの前で弾いている(試奏ってやつね)いるのだけど、いわゆる“ライヴ”もしくは“コンサート”ってやつを久しくやっていない。んだけんども、オイラはプロぢゃありません。れっきとしたアマチュアでありますからそんなご大層なもんぢゃござんせん・・・。言うなれば発表会に毛が生えたようなもんざんす・・・。んで、以前はよくやっていたんですよ。知らず知らずにね。で、こういうちょっと気合いを入れて人前で演奏しようって時に限って予期せぬハプニングなんかに見舞われるのね。

演奏直前に鼻血が出たり、爪が剥離したりね。(これについてはここここに以前書いたね)

某年某月某日某君とジョイントで某喫茶店にてミニ・ライヴをやることになりやした。30人も入れば満員になってしまう場所だったのだけど、結局大入り満員に。が、当日。オイラはメッチャ体調が悪く食欲が全く無くダルダルな状態・・・。朝食代わりに飲んだユンケルのみを摂取して某喫茶店にイン。

少しだけリハをして相変わらずダルダルのまま本番を待っていたのであった。そして開演。

前半1発目はオイラがソロを弾くことになっておりやした。確か演奏したのはVicente Amigo(ビセンテ・アミーゴ)の“Callejón de la luna(邦題:月の小径)”やPaco de Lucía(パコ・デ・ルシア)の“Fandangos de Huleva(ファンダンゴス・デ・ウェルバ)”など、フラメンコを中心に弾いたと思う。

狭いところなのでお客さんがすぐ目の前におり、なんかチョー緊張・・・。が、それが思わぬ効果をもたらしたのだった。

人間っていうのは、程よい緊張感を与えられるとダルダル感が一気に吹っ飛んでシャキッっとなるのね。ほんと、さっきまでオイラの身体の中でとぐろを巻いてグダグダと居座っていたダルさんが笑顔も爽やかに、「んじゃ、またねっ!」って感じにサツアイかましてお帰りあそばされてしまったかのようだった。

そうなるとどうなるか?ダルさんによって縛められていたオイラの食欲が一気に回復したのである。上述の通り、オイラはこの日ユンケルしか口にしていないのである。その空腹感はまさに“ザ飢餓”と呼ぶに相応しい獰猛さでオイラを飢餓地獄へと誘うのだった。でも、オイラは現在演奏進行中なのである。

思わず演奏しながら「あぁ、腹減ったなぁ・・・」と思った瞬間、なぜかオイラの頭の中にそれほど好きぢゃないある食べ物が浮かんだ。それは、

“ハンバーガー”

だった・・・。

♪バンズにバーグを挟んぢゃいなYO!♪

的な、いかにもアメリカ人の軽いノリで生まれてしまった(たぶん・・・)この食べ物に対しては常々、“一個人鎖国政策”を施行していた当時のオイラなのだが、なにゆえにハンバーガーが頭に浮かんでしまったのか未だ謎である。

それはさておき、強烈なる飢餓感を抱えたオイラの頭の中に浮かんだハンバーガーは殊更に魅力的であり、可能ならビッグマックを所望したい&たっぷりめのマヨも忘れずにねっ!感が弾き進む程に強くなり、今すぐ演奏を止めてマックに向かって走り出したい欲望を抑えるのに必死になっていたら“グゥゥゥゥゥゥゥゥ、ギュルルルルルルルルゥ”と腹が泣いた・・・。

たぶん、一番前に座っていたお客さんにはハッキリ聞こえたと思う。心なしか笑いを堪えているように見えたものっ!絶対そうだものっ!クッソー。(涙目)

そんなこんなでライヴが終わり、飢餓感の絶頂に達してたオイラが口にした食べ物は当然、

“ビッグマック”

かと思いきや、

“フィレオフィッシュ”

だった・・・。なんなのこのフェイントは・・・。

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