血の味がするカンテ

ううっ・・・。文字にすると結構グッとくるねぇ・・・。ホラーですか?違います。大変曖昧な記憶なんですが、コルドバの名カンタオールEl Pele(エル・ペレ)が、当時まだ日本では無名に近かったVicente Amigo(ビセンテ・アミーゴ)を伴奏に従えて確か1990年に来日した際にインタビューで、「歌っている時、身の内にドゥエンデが宿ると口の中が血の味がする」みたいなことを仰っていたような気がしたんですが、どなたかご存知ですか?こういう表現って日本人には絶対に無いと思います。素晴らしい感性ですね。

オイラはその頃、神様Paco De Lucia(パコ・デ・ルシア)二筋の川っ!もとい、一筋だったので「エル・ペレ?・・・ビセンテ・アミーゴ?・・・知らねぇなぁ・・・」という理由でライヴに行かなかったのであった・・・。アァ、ナントモッタイナイコトヲシタモノヨ・・・。

エル・ペレ、本名はJuan Moreno Maya(フアン・モレノ・マヤ)というのですが、実は彼の家系にはプロのフラメンコ・アーティストはおらず、家計を助けるために街辻、タブラオなどで歌いながらその芸風を高めたアーティストです。フラメンコに限らず、ストリート・ミュージシャンには時として凄い才能を秘めたアーティストが輩出されるのですね。

1980年代にビセンテ・アミーゴとタッグを組み大成功を収めたのも何か運命的なものを感じます。この二人の天才の邂逅は、Camarón de la Isla(カマロン・デ・ラ・イスラ)とパコ・デ・ルシアを彷彿させますね。

エル・ペレの歌声は、そのプロレスラーのような風貌(し、失礼)からは想像出来ないほど高く、艶やかで伸びのある実に気持ちいい声です。それでいて聴き手の胸にズンズン突き刺さる強烈なアイレ!本当に素晴らしいです。

あぁ、今一度エル・ペレ&ビセンテ・アミーゴの来日公演が実現しないかなぁ。誰か呼びませんか?オイラ、チケットが10万円でも行きますよっ!

幻の名盤(CARMEN姉さん、その節はムーチャス・グラシアス!)、「Poeta de esquinas blandas」の第1曲目「Vengo del Moro」のライヴ動画です。ギター伴奏はもちろんビセンテ・アミーゴ。

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「Alegrias de Cadiz」の動画です。伝統的な響きと新しい響きが見事に融合しています。

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  1. うわ~!超レアな映像!Luziaさんよくみつけたね!
    ソロ・デビュー前のビセンテ、すごく若くて可愛い(失礼!)ですね。
    ペレも若い!この曲のライブが観られたなんて最高です^^
    iMuchas gracias!
    2年前にコルドバのコンサートのアンコールにゲストでペレが来て1曲歌ったの。
    鳥肌モノでしたよ!ホント日本にも来てくれたらいいのにね。

    私の好きなアルカンヘルも高い声なんだけど、ペレの声も高いですよね。
    艶やかなっていうのがぴったり。

    • Luzia
    • 2011年 1月 6日

    @Angelitaさん
    >2年前にコルドバのコンサートのアンコールにゲストでペレが来て1曲歌ったの。
    えぇっ!いいないいなぁ。 ほんと来日公演に行かなかったのが悔やまれます・・・。

    Vengo del Moroはタイトルどおりモーロ風のモードが随所に使われていてナイス!ペレの歌声がほんと素晴らしい。そして、それをガッチリ支える我らがビセンテのギターもこの上なく美しい。こういう瞬間に出会えるのが音楽の良いところなんですよね。

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