ペルー音楽のリズムも一筋縄では行きませぬ

昨日、ホルヘ・カルドーソの事を書いたんで久し振りに「ペルーのワルツ」の楽譜を引っ張り出してきて弾いてみた。いい曲だねぇ、やっぱり。この曲はワルツとあるとおり4分の3拍子でありますから、我々日本人にとってもわかりやすい!と思いきや、実際は8分の6拍子ノリで演奏しないと全く様にならない、てゆーか、本場の人が聴いたら「全然ワルツになってないよぉ」と言われること必至であります。ラテン音楽のリズムは本当に難しい・・・。

南米のギタリストのリズム感というのは本当に素晴らしく、同じことをやってみようと思ってもなかなか真似できるものではありませぬ。

特にベース音の刻み方が凄まじく、このブログの初期にご紹介した名手Cacho Tirao (カチョ・ティラオ:1941-2007)(こちら)の演奏にはいつも感服させられっぱなしなのであります。

これは彼ばかりではなく、南米のギタリストに顕著な特徴であります。ん、ペルー?そうだったっ!ペルーにすんばらしいギタリストがおったぢゃないがかっ!

Raúl García Zárate(ラウル・ガルシア・サラテ)その人であります。

ペルーはフォルクローレ音楽の宝庫であり、そのいずれもが美しい光芒を放つまさに宝物であります。ラウル・ガルシア・サラテはギター1本でそれらを表現してしまうマエストロであります。

オイラが初めてラウルの演奏を聴いたのは、“festival guitarras del mundo ’97”という錚々たるギタリストの演奏を集めたオムニバス盤での演奏でした。

しかもライブ演奏!。演奏曲はペルーのアヤクーチョ地方の地元民の方々にとって“故郷の歌”として愛されている、“Adios Pueblo De Ayacucho(さらばアヤクーチョの町)”というとても美しい歌です。

ラウル自身のギターソロ・アレンジで演奏されているんですが、リズムがもの凄く難しい・・・。まぁ、論より証拠。演奏動画をご覧あれ。

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いかがですか?簡単そうに演奏されていますが、ノリも含めて同じように演奏するのは我々日本人には至難の業です。ラテン圏のギタリストだったら、いとも簡単に弾いちゃうだろうけど・・・。

ラウル自身によるアレンジ楽譜が出版されているのか不明なんですが、このサイトに行くと幸せになれるかもしれません。

ちなみに原詞の日本語訳は以下のとおり。曲調とは違い、結構重かったりします・・・。

Adios Pueblo De Ayacucho
(さらばアヤクーチョの町)

さらばアヤクーチョの町 私が生まれたところ
したたかな悪意によって 私は町を去ることになった

明日の朝にはここを出る 陽が昇る前に
生きていたなら戻れよう
死んでしまえばそれもない

ワマンガの鐘よ 出立の合図を打っておくれ
アヤクーチョの鐘よ 出立の合図を打っておくれ
ひとつは別れを告げるために
もうひとつは直に戻ってこられるために

では、原曲もどうぞ。

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リズムはHuayno(ワイノ、もしくはワイニョ)と呼ばれる、ペルーやボリビアではとてもポピュラーなリズムとのことであります。勉強になりました。

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