義士

義士(ぎし)は、節義厚い者のことをいう。または、大韓民国などでみられる称号のひとつ。類似する概念として志士、烈士などがある。主に在野にあり、功労や名声を得たものが多いことから浪士とも併称されることが多い。その主な例が元禄赤穂事件で活躍した赤穂浪士である。赤穂藩の側からその節義をたたえる歴史観に立った場合、その活躍を礼賛して赤穂義士と敬意を込めて称されることがある。韓国では称号のひとつでもあり、伊藤博文を暗殺して死刑となった安重根が義士の称号を以って称されている。

Wikipediaより


さて。新選組Wを題材にした小説は数多あり、そのほとんどが主人公に近藤勇W土方歳三W沖田総司Wといった人気トリオが選ばれることが多く、その全てが名作と行っても言い傑作揃いですが、そんな中で忘れることの出来ぬ名作がございます。浅田次郎Wさん原作による“壬生義士伝”であります。この小説の主人公は吉村貫一郎Wという実在の人物でありますが、幕末史マニア、新選組マニアであっても「誰だっけ?」と思ってしまうほどの無名隊士であります。

事実、残された資料が非常に乏しくその実情は今もって良くわからんのですが、その貴重な秘歴をもとに小説を上梓された浅田さんの技量には感服するばかりであります。

この小説は冒頭からエンディングが始まり、そこに至るまでのエピソードをとある新聞記者がご一新後生き延びた元新撰組隊士や吉村貫一郎に縁のある人々を訪ね、生前の吉村のことを聞き書きするというスタイルを取っています。作中、名前は明かされませんが、この新聞記者のモデルは明らかに子母沢寛Wであることは言うまでもありません。

小説内で語られる数々のエピソードは無論フィクションです。しかし、ストーリーの骨子を貫く家族の絆と一人の男が家族を守るために文字通り命を賭け、田舎侍、守銭奴と揶揄されても貫き通さなければならぬ“男”の覚悟というものがひしひしと伝わって来て、思わず襟を正して読み進めてしまう傑作であります。今まで何十回となくこの小説を呼んでいますが、その度に号泣してしまいます。新選組小説としても指折りの名作でありましょう。

2002年1月2日に、10時間にもわたるドラマが放映されました。吉村役は渡辺謙Wさん。誤解を恐れず言えば、過去夥しい時代劇が映画、ドラマで製作されたと思うのですが、この作品はその史上でも3指に入る超傑作だと思います。

僕は原作を読んでからこのドラマを観たのですが、10時間という長尺にもかかわらずあっと言う間に観終わってしまった感がありました。ラストは大号泣でありました。小説を忠実に再現しているばかりでなく、脚色そのものが秀逸であり、2003年に吉村役を中井貴一Wさんが演じた映画版を遙かに凌駕しています。(いや、映画版も凄くいいのだけどね・・・)

ドラマ、映画ともに小説内で語られるエピソードをつなぎ合わせて時系列的なストーリー展開として構築されています。

小説にしてもドラマ、映画を観るにつけても、己の男しての不甲斐なさにうなだれてしまう・・・。反省であります。

もっと男を磨かなきゃいかんな・・・。

まずは原作を!(全二巻)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

著者/訳者:浅田 次郎

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文庫 ( 463 ページ )

ISBN-10 : 4167646021

ISBN-13 : 9784167646028



ドラマ版。これは傑作です!

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時間:498 分

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映画版。これも捨てがたい!

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