中古品≒ヴィンテージ、もしくは≠である

先日、うちの“まだまだダメダメ新人さん”が接客をいたした。ある輸入中古ギターの説明をしていたんだけど、オイラとしてはどうにも腑に落ちない説明をしていたので、お客人が帰られた後に迷わず叱責した。その楽器は60万円という値段が付いております。普通に考えれば大変高額な商品ではありますが、楽器としての価値を問われれば、正直言ってそれ程の価値や内容を持っているものではありませぬ。通常、これは間違いなく良いギターだと太鼓判を押せる輸入もののギターは最低でも100万円はするものでございます。

更に名器と言われる楽器になると大変な高額となることしばしばであります。俗に“ヴィンテージ”と呼ばれるものです。

さて、ヴィンテージの定義とはなんでしょう?もともとの語源は“Vintage”であり、その意味は“ブドウの収穫量”であり、近代以降は特定のワインの作られた年のことを vintage (ヴィンテージ)と呼び、品質の優れたブドウが取れた年のことをvintage year(ヴィンテージ・イヤー) と呼ぶようになったそうな。現代では別の意味合いを示すことが一般的であります。

日本に限って言えばヴィンテージという言葉から連想するものは“貴重な限定製作品”“高額希少品”というイメージが強かろう。たぶん・・・。

したがって前述の60万円のギターはダメなギターではもちろんないけど、到底ヴィンテージと呼べる代物ではないのでござんす。

ダメダメ新人さんに何でヴィンテージなんて言葉を使ったのか聞いたら、「中古品と言うよりヴィンテージと言ったほうがカッコイイから」とのたまった・・・。

確かにヴィンテージは殆んどの場合中古品であるけど、中古品全てをヴィンテージと表現することは明らかに間違っている。

例えば、稀に安物の量産ギターが中古品として出ることがあるのだけど、それを果たしてヴィンテージと呼べるであろうか?呼べぬであろうがよ。呼んだら詐欺になるであろうがよ。

と、クドクドと小言をたれたのであった。もう少し勉強しようね、新人さん。

ちなみにオイラが現在所有しているギターは、1997年にスペインの某製作家へ依頼して製作してもらったフラメンコ・ギターざんす。下世話な話をすると当時の価格は1,200,000円でござった。暇無し貧乏を絵に書いたオイラにとっては清水の舞台というより、ナイアガラの滝から飛び降りるほどの勇気が必要でござったが、素晴らしいギターなので満足しておりんす。

そして2011年現在。もしこの製作家に同じギターを製作してもらったら一体いくらになるであろうか?な、な、なんと、

2、400、000円

だとさ・・・。ば、倍ぢゃねぇか・・・。こりゃチョモランマにサンダル履きで無酸素登頂するくらいの覚悟がいるな・・・。今思えば’97年に購入しておいてよかった・・・。この製作家はフラメンコ・ギターの製作本数が極端に少ないの。もうわかりますねっ!これぞ、

ヴィンテージ

なのであるっ!(チっ!結局自慢話かいっ!)

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