ギターにまつわる信じられないお話

オイラが以前使っていたフラメンコ・ギターはお気に入りではあったけど、結局弾き潰してしまった。でも、作りは結構粗雑であった。差し障りがあるのでメーカーの名前は出せないけど“コンデ・エルマノス”っていうスペインのフラメンコ・ギターね。Paco De Lucia(パコ・デ・ルシア)やTomatito(トマティート)を初めとして、スペインの名だたるギタリスタ御用達のメーカーではあるんだけど、一番いい楽器を製作していたのは1960年代から1970年代の頃ではなかろうか?

オイラが使っていたのは1991年の新作だった。Felipe(フェリーペ)工房製なのでコンデの他の工房よりはまだましなんだけど、それにしてはあちこち手を抜いていやがったな。

フレットボードの黒檀は虫食いだらけだし、ナットの溝切りはアバウトだし、ブリッジの骨棒に至っては溝幅より薄いため、弦を張ると斜めに傾くというちょっと信じられん状況だった。

フレットボードは交換するわけにはいかんので、ナットとブリッジは作り直したっけ。楽器店的見地から言うと、

“ありえへん”

もし日本の製作家がここまで手を抜いた楽器を作ったら即返品&取引停止処分になるであろう。

が、コンデに関してはもっと信じられんお話があるのさ。

オイラがフラメンコ・ギターをやっていることを知っている某楽器問屋のお兄ちゃんがある日、

“○○さん!(←オイラのことね)コンデのパコ・モデルが
入荷したんですけど、これが凄いんですよ!”

とちょっと興奮気味に電話をかけてきた。オイラもその詳細を知るに至って超興奮&超驚愕&超爆笑した。

某楽器問屋のお兄ちゃん曰く、件の楽器を検品していたら裏板にかなり大胆な木の節があるものが使用[1]されていたんだと。

彼は「チッ!こんな材を使用しやがって・・・」と呪いの言葉を吐きつつ何気なくその節を指でつついたら、

“ポロリ・・・”

って感じに節が取れちまったんだと・・・。

昔、サウンドホールが2つあるギターを開発した人がいるけど[2]、これもある意味“二つ穴ギター”だわな。誠に信じられないお話だけど事実でありんす。後にオイラはこの楽器を見せてもらったので間違いござらぬ。

ギター、特に海外の製作家(クラシック&フラメンコ)の楽器に関しては、“名の知れた製作家だからぁ”とか、“誰々が使ってるからぁ”とか、“結構いい値段だから間違いないと思うしぃ”という理由で購入すると、後で手痛いしっぺ返しがあったりするので気をつけたまえよ、兄貴&姉貴&諸君!

  1. ええとちなみに、普通は節がある材はギターには使用しないのが原則であります。 [戻る]
  2. 全然流行らなかったな・・・。 [戻る]

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Luzia

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