不条理な情景Part6~情報過多によるモラルの消失

ブログにも書けないような強烈なナイトメアを見てしまい、汗まみれで目覚めた今朝・・・。怖かった・・・。まだ熱っぽい身体を無理やり起こし、会社に行くことにした。とは言っても、月曜日は定休日であり誰も出社していない。ではなぜ出勤しようと思ったのかというと、土・日と一番忙しい日に休日を取ったので、さぞ会社の我が机上は猖獗を極めているであろうと危惧したからである。休み明けの水曜日に出社した時に、それが理由でブチ切れる位ならいっその事、今日中にブチ切れてしまおうという魂胆である。

午前9時ちょっと過ぎに家を出た。風邪がまだ本復では無いので正直ちょっと辛い・・・。そうこうしているうちに小岩駅ビルの千葉寄りの入り口に着くと、消防車が2台止まっており、野次馬が多数屯して騒然としていた。

ただでさえ今朝方ナイトメアを堪能し、風邪っぴきの身である。そして、いきなり火事現場に遭遇。一気に意気消沈したが、火事ではなかった・・・。

ふと目の前の雑居ビルに目をやると、5階屋上から黒いスウェットを履いた人間の下半身が見えた。そう。飛び降り自殺志願者だったのだ・・・。

下半身しか見えぬから男性なのか女性なのか定かではないが、一大事である。しかし、オイラを更なる衝撃に導いたのは野次馬の方たちである。

多分3、40人はいたのではないだろうか?そして、あろうことか目視しただけで最低10人の人間が、その一部始終をケータイで写真を撮影しているのだった・・・。

ショックだった・・・。その情景はまるで真昼間に幽霊に遭遇したかのような気持ち悪さであり、事実オイラはちょっと吐き気を催してしまった・・・。

あまりにも不条理な情景であると思うのだが、皆さんはこれをどう思われるだろうか?

デジカメ、ケータイのカメラ、デジタル・ビデオの解像度は日に日に増し、アマチュアが撮影しても十分に報道等に耐えうる品質だ。そういう意味では、現代は一億総ジャーナリストと言っても過言ではなかろう。

それは良い事なのか悪いことなのか?答えは難しい。

例えば、3.11の東日本大震災の折、決死の覚悟で津波が町を飲み込む模様を撮影した一般人の方によるビデオ映像に戦慄された方は多かろう。その映像により未曾有の災害の恐ろしさ、悲惨さを我々は知ることが出来た。それは日本国民のみならず、海外の方々にも大きな衝撃を持って迎え入れられたはずである。

が、この映像と飛び降り自殺志願者を撮影した写真を同レベルで比較することが出来るだろうか?

少なくとも彼らはまるで街中で有名人を発見して写真を撮るような気安さで撮影していたし、友人同士であろうと思われる2人組みは談笑をしながら撮影していた。

一体これは何なんだ?モラルの消失としか言いようがない。

誰もが平等にあらゆる情報を入手出来るインターネット社会は歓迎すべきものとは思う。が、あらゆる情報には知らなくても良い悪意に満ちた情報も当然含まれる。クソの役にも立たないビットデータは日々蓄積していく。だからそこ最低限のモラルを持って情報は配信されるべきであるとオイラは思う。

彼らは今日撮影した画像をその後どうしたのだろうか?「今日、飛び降り自殺志願者が小岩駅にいてさぁ・・・・」的なノリで学校、会社、家族に開陳したのだろうか?もしかしたら、Twitterやブログに高解像度の写真を添付してアップした方もいたかもしれん。

暗澹たる気分のままその場を離脱。妙に鬱々した気分のまま出社・・・。思ったほど仕事が溜まっておらず、小一時間で片付けて昨日行けなかった免許証の更新をするため錦糸町に戻る。

バスを待っている間も今朝方の情景が蘇ってしまい更に鬱勃・・・。そのせいではなかろうと思うが、妙に頭がフラフラしてきて立っているのが辛くなってしまった。どうやら風邪がぶり返して発熱してしまったようだ・・・。

結局、今日も断念し帰宅。熱を計ると38℃ちょっと・・・。いやはや、実に多難な一日であった。自殺志願者の方が無事保護されたことを祈りたい。

さて、休日も明日まで。何とかこの気分を一新したいものだ。

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