獅子の果敢~天に召される
古楽界の大巨匠、Gustav Leonhardt(グスタフ・レオンハルトW)が16日に亡くなりました。享年83歳。昨年の5月、東日本大震災で様々なコンサートが中止になる中、招聘先の打診にも「もうビザも取ってあるから心配するな」と来日公演を行う旨を伝え、既に病に侵された身体にも関わらず来日公演を行いました。結果的に最後の来日公演となってしまい実に残念であります。
オイラが現在のお店に就職した頃は古楽のこの字もわからん、と言うより古楽など聴いたことがなかった・・・。なのでグスタフ・レオンハルトという名も知らぬという体たらくだったのですが、20年ちょっと前に御茶ノ水のカザルス・ホールで生演奏を聴くことが出来ました。
ステージに登場した際に放たれたオーラはまさしく大巨匠のそれであり、痩躯鶴の如しといった風貌も相まって一瞬にして会場内がピリッとした緊張感に包まれました。そして、その指から紡ぎ出される音の奔流はあたかも天上から降り注ぐかのような雅やかな音色であり、フラメンコ野郎のオイラはその音楽にフラメンコで言う“ドゥエンデ”を感じました。
“素晴らしかった・・・”
大巨匠がまた一人逝ってしまい大変寂しい・・・。
Leonhardt(レオン=獅子、ハルト=果敢)~獅子の果敢を以って古楽を現代に見事復活させたこの大巨匠は今、天上で音楽を奏でていることでしょう。
J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲(冒頭~)の演奏をご堪能あれ。(音声のみ)
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