端んとこちょっと暗いな・・・

以前ご紹介したウルグアイのクラシック・ギタリスト、Jorge Oraison(ホルヘ・オライソン)が演奏するピアソラ作品のみによるCD(ここ)を久しぶりに聴いた。で、なんだか妙に“Jacinto Chiclana(ハシント・チクラーナ)”という作品にグッときてしまい、その発音から超くだらね~オヤジギャグ的タイトルを連想してしもた・・・。すんませんでした・・・。それはさて置き、この作品は実に渋くていい曲なんだわ。

当然この曲はギター作品ではなく、オイラの大好きなアルゼンチン出身の大作家Jorge Luis Borges(ホルヘ・ルイス・ボルヘスW)の詩にAstor Piazzolla(アストル・ピアソラW)が曲を付けたものでっす。で、アルゼンチンのタンゴ歌手でギタリストでもあったEdmundo Rivero(エドムンド・リベロW)の歌唱が特に有名。

と偉そうに書いておりますが、最近知ったことであります・・・・。原題は“Milonga de Jacinto Chiclana(ハシント・チクラーナのミロンガ”だそうです。詩はこんな感じ。

“ハシント・チクラーナのミロンガ 作詞:ホルヘ・ルイス・ボルヘス”
Sobre la huerta y el patio
(果樹園と中庭の上に)
las torres de Balvanera
(バルバネーラの塔たち、)
y aquella muerte casual
(そして かの たまたまそうなった「死」、)
en una esquina cualquiera.
(どこにでもある とある街角で。)

No veo los rasgos. Veo,
(わたしには はっきりした形は見えない。わたしに見えるのは)
bajo el farol amarillo,
(黄色い街頭の下で)
el choque de hombres o sombras
(男たちだか、影たちだかが、ぶつかっていること、)
y esa víbora, el cuchillo.
(そしてあの毒蛇であるナイフ。)

ある夜、不良同士の喧嘩に巻き込まれて、そのうちの一人にナイフで刺されて死んでしまうハシント・チクラーナというなの男の切なくもドラマティックな物語であります。

前述のエドムンド・リベロの歌唱がたまらなく素敵。

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オイラの記憶が正しければ、この曲をギターソロにアレンジして録音したのはホルヘ・オライソンが最初だと思う。その後、色んなギタリストがアレンジして演奏しているけど、ほとんどがホルヘ・オライソンのアレンジを底本にしている。アルゼンチンのクラシック・ギタリスト、Pablo Marquez(パブロ・マルケス)もその一人。

パブロ・マルケスのギターソロ演奏。途中、詩の朗読を入れていてカッコいい!

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念のため書いておくと、ホルヘ・オライソンのアレンジ楽譜は未出版でござる。ギターで演奏する方のほとんどはCDから耳コピして弾いている模様。ちなみにホルヘ・オライソンは原調のBm(ロ短調)でアレンジしちょる。

どうしてもギターソロで弾いてみたい方はアルゼンチンのギタリスト、Luis Maria Soria(ルイス・マリア・ソリア)さんのページにどうぞ。彼がアレンジしたタンゴの名曲の楽譜が無償でDL出来まっす。もちろん、“ハシント・チクラーナ”もござる。ただし、キーはAm(イ短調)に移調されていまっす。でも、とってもいいアレンジよ。

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