ええ話やなぁ・・・。(号泣)

tango_bravo.jpg


今日、某現代ギター社から新刊が届いた。その中に、アルゼンチン出身で現在は日本に在住されているクラシック・ギタリスト、Leonardo Bravo(レオナルド・ブラーボ)さんのタンゴ名曲集がありんした。全17曲。収録曲は以下のとおり。

ビジョルド/エル・チョクロ(初級用)、カナロ/ティエンポス・ビエホス(古き時代)、コビアン/リアチュエロの霧、ピアソラ/チキリン・デ・バチン(バチンの男の子)、トロイロ/下町のロマンス、ピアナ&カスティージョ/シルバンド(口笛を吹きながら)、ガルデル/ポル・ウナ・カベサ(首の差で)、ガルデル/想いの届く日、バルディ/恋人もなく、デ・カロ/黒い花、ピアソラ/アディオス・ノニーノ、ピアソラ/ブエノスアイレス午前零時、モレス/タキート・ミリタル(軍靴の響き)、ビジョルド/エル・チョクロ、マフィア/ベンタロン(ギター二重奏)、フレウリ/テ・バス・ミロンガ(ギター二重奏)、ピアソラ/オブリビオン(忘却、ギター二重奏)

どうです?ナイスな選曲ぢゃございませぬかっ!オイラの大好きなAstor Piazzolla(アストル・ピアソラW)の美しいワルツ、“Chiquilín de Bachín(チキリン・デ・バチン)”も収録されちょるがなっ!

José Angel Trelles(ホセ・アンヘル・トレジェス)の歌唱による原曲の演奏動画!

This video is embedded in high quality. To watch the video in standard quality (because of the internet connectivity) use the following link: Watch the video in normal quality

ブラーボ先生のギターソロ・アレンジ冒頭部分。

piazzolla_chiquilin_bravo.jpg

この曲集の巻末にブラーボ先生による収録曲の解説が掲載されているのだけど、楽曲のバックボーンを知るための貴重な資料になっておりんす。

で、“チキリン・デ・バチン(バチンの男の子の意)”にまつわるオイラが大尊敬するギタリスト、Cacho Tirao(カチョ・ティラオ)[1]の逸話が( ・∀・)イイ!! 超泣けます。なので勝手に転載します。怒られたら消します・・・。


バチンは、ブエノスアイレスの繁華街にあったレストランの名前だ。僕たちは夜仕事を終わらせるとよくその店へ食事に行った。そこには小物を売って糊口を凌ぐ物売りたちが出入りしていた。そんな中に一人の「チキリン」(男の子)がいた。せいぜい8歳か9歳、家計を助けるために花を売っていた。僕たちがいるといつもやって来たので、誰もが彼を知っていたし、もう店の一部のようだった。そのうち彼は「チキリン・デ・バチン」(バチンの坊主)とあだ名で呼ばれるようになった。ある晩、いつものようにバチンで食事をしていたフェレールが、紙のテーブルクロスいっぱいに詩を書き上げた。それを見たピアソラが即座に音楽をつけた。そうやって生まれたのがこの一風変わった曲だ。ところが話はこれで終わらない。1980年頃、一人の青年がニコニコしながら私に話しかけてきた。「カチョさん、私がわかりますか?覚えていらっしゃらないでしょう。もう結婚して子どももいるんです。幸せに暮らしています・・・・・・」なんと驚いたことに、あの「チキリン・デ・バチン」だった。僕だけじゃない、その場に居合わせた誰もが、逆境から抜けだして立派になった「チキリン」を見て胸を打たれた。いい話だろう?」

(カチョ・ティラオ/タンゴ・ギタリスト)
解説(原文スペイン語):レオナルド・ブラーボ 熊川玲子・訳

確かにええ話やなぁ。(黄昏)

ちなみにカチョ・ティラオもギターソロにアレンジして演奏しています。(音源のみ)

This video is embedded in high quality. To watch the video in standard quality (because of the internet connectivity) use the following link: Watch the video in normal quality

カチョ・ティラオのアレンジ楽譜の冒頭。(未出版)

piazzolla_chiquilin_tirao.jpg

というわけで、ブラーボ先生のアレンジをこれから弾いてみようと思ふ。

  1. カチョ・ティラオについては以前書きましたね。こことかここ。 [戻る]
  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

*