星になったギタリスト

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このブログを始めた初期の頃である2009年9月4日に、“美音とはかくありたし”というタイトルでクラシック・ギタリスト、稲垣稔さんをご紹介させて頂きました。

冒頭の写真は池谷・関彗星 (C/1965 S1)Wで著名な高知県在住のコメットハンターこと関勉さん[1]が命名された、稲垣 (小惑星)Wの写真です。

ご存じの方も多いかと思いますが、昨日(26日)、稲垣稔さんは胸腺癌のため54歳という若さでご逝去されました。

数年前に体調を崩されているということは存じておりました。昨秋だったと思いますが、久しぶりに公の前に姿を現した稲垣さんの写真を拝見した時は少しお痩せになられたなとは思ったのですが、復帰の兆しが感じられました。

事実、30年来の友人であるフランスのギタリスト作曲家、Jean Marie Raymond(ジャン・マリー・レーモン)の新作ソロと、1982年に彼と録音をしたデュオ作品を収めたCDが発売されました。が、こんなに早く逝ってしまわれるとは・・・。

仕事柄、年間に膨大な数のCDを拝聴するのですが、世界的に見ても稲垣さんのような美音を奏でるギタリストは現在いらっしゃらないと個人的には思っております。それほど、素晴らしいギタリストでした。

以前、うちのお店にご来店頂いた際、ある楽器を試奏されたのですが、何気なくポーンと鳴らされたあの一音の美しさは忘れられません。その後、Issac Albéniz(イサーク・アルベニスW)の“Capricho catalan(カタルーニャ風奇想曲)”を演奏して下さったのですが、鳥肌が立つほど素晴らしい演奏でした。

イサーク・アルベニスの“カタルーニャ風奇想曲”を演奏する、在りし日の稲垣稔さん。

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どうか安らかにお眠り下さい。合掌。

  1. ギタリストとしても活動されています。 [戻る]
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